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神社にて


絢爛豪華な建物



それは古い時代に建てられた



この場所を始めて訪れたのは、中学校の修学旅行


…そう、あなたに思いっきり反抗していた年頃です


あの頃の私に一番近い所にいたのは、同級生でした


眠り猫も、三猿も、私の目には映らず、ただ、友達と一緒にいられる事だけが心を満たしてくれました



二度目に訪れた此処には、あなたが近くにいてくれて、木々はあの頃より緑が深く、建物は光と影を心に刻むように映し出します



あの頃は決して見えなかった、古えより変わらぬ美しい風景




あなたの目にはどの様に映っているのでしょうか?



私は、少しでもあなたの目線に近づけたのでしょうか?



あなたには、私が思っている以上に、もっと深い風景が映っているのでしょうね







私は白髪混じりの初老の男性の手を引き歩きだす



また来よう



その時は、今のあなたに映っているものが…


私にも少し見えるかも知れないから


あなたにもっと近づけるかもしれないから




また来ようね



お父さん



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