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第六話 エトワール、または舞台の踊り子その十一

 その部屋にはだ。様々なファイルがあった。それはというと。

「今度はどういったものでしょうか」

「こんなものだよ」

「これは」

 神父はファイルの中の写真達を見て。それ等はだ。

 陵辱され泣き叫ぶ少女達のものだった。幼女から美女まで年齢は様々にしても。

 その写真を見てだ。神父はまずは絶句した。それからだ。 

 沈痛な声でだ。こう十字に答えたのだった。

「おぞましいですね」

「道理でこの階に殆ど誰も入られない筈だね」

「そうですね。普通のエレベーターでもこの階にはですね」

「うん、入られない様になっているよ。九階までしかないんだよ」

「では階段も」

「九階から先には柵がかけられていてね」

 それでだ。は入られない様にしているというのだ。

「そうしてかなり厳重にね」

「入られない様になっていますか」

「そう、そうなっているんだ」

「そうなっているには理由があった」

「そしてその理由は」

「そう、これだったんだよ」

「おぞましい理由です」

 相変わらず声にも表情にも感情のない十字に対してだ。神父は。

 嫌悪感を露骨に出してだ。こう言った。そしてそのうえでだった。

「この理事長は間違いなくですね」

「許してはならない輩だね」

「神が裁かれる方ですね」

「このことだけでもね。ただ」

「ただ。とは?」

「まだ調べる必要があるね」

 今すぐ裁きを与えることはしないというのだ。

「これだけじゃなくてね」

「この陵辱だけではないのですか」

「うん。この娘達の表情を見ていると」

 見れば陵辱され泣き叫んでいる娘達はやがてだ。恍惚となり何か得体の知れない快楽に溺れ我を忘れている様な顔になっていた。その顔を神父に画像から見せてだ。

 そのうえでだ。こう神父に言ったのである。

「普通のものじゃないね」

「快楽に溺れている」

「これはおそらくは」

「麻薬ですか」

 神父は言った。

「それを使っていますか」

「そうだろうね。理事長は麻薬も使っているよ」

「それにより少女達を快楽に溺れさせてですか」

「絡め取っているんだ」

 そうしているとだ。十字は看破した。そしてだ。

 そのうえでだ。彼はこう言ったのだった。

「麻薬は溺れるとそのまま堕ちていくものだから」

「まさに魔薬だよ」

 麻薬ではなくだ。それだというのだ。

「身体を堕とし心もね」

「堕としそのうえで」

「腐らせる。だからこそ魔薬なんだよ」

「そして理事長はこの魔薬も使っている」

「ルートを調べないとね」

 麻薬を手に入れるルート、それをだというのだ。

「この理事長はどうやら僕が最初考えていた以上にとんでもない人物だから」

「そうですね。私もここまでの輩だったとは」

「思わなかったね」

「はい、とても」

 神父もだ。こう答えるのだった。そしてだ。

 十字は十階をさらに調べた。理事長室は見事なアラベスク模様のペルシア絨毯に黒檀の席があった。その席の鍵を開けてだ。

 そのうえで中を調べても書類はなかった。その代わりにだ。

 注射針があった。それはだった。 

 その注射針の画像を見てだ。神父は言った。

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