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勇者の嫁になりたくて ( ̄∇ ̄*)ゞ  作者: 千海
15 アーリアナ大空洞
148/267

15−1



「…ベル殿、その面妖な装備は何でござろうか?」

「あ、はい。これですね。今回のダンジョン用に引っ張り出してみたんですけど…まぁ、ビジュアルは面妖ですが、遺物らしいので効果は間違いなしですよ」

「…遺物なの?」

「えぇ。ばっちり毒無効化アイテムです」


 レプスさんの言う通り、面妖っちゃ面妖だけど、前の世界の防毒面(ガスマスク)にそっくりなこのアイテムは、目的地である大空洞で強い味方になる予定。

 ソロルくんが訝しげな目で尚もこちらをチラチラするが、ちょっと鬱陶しいなと思えば、見事な脳内変換で後は空気と化すだけだ。

 今日も大変麗しい愛しの勇者様の目を、初っ端から見事に奪ったこの装備。

 あっ。そういやこの手の攻めは今まで試してなかったな!なんだ、やり方次第によれば、愛しい人の視線というのは存外すぐに奪えるものか。


 *.・*いやいや、待ちなよ、ベルさんよ。乙女の奇行はむしろ引く…!*.・*


 と、寸での所で引き返し、やっぱりササッと陰に隠れた追っかけな女子の私は。

 名前をベルリナ・ラコットという、ごく普通の18歳。


 ・

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 ・


「逆に怖いから出て来なよ!?ってか、結構本気で怖いから!頼みます出て来て下さい!!」


 いつも通りのポジションで物陰からジッと見てたら、ソロルくんが急に叫んで、「もう、仕方ないなぁ…( ´△`)」と、のっそり通路に出た私だが。

 実はこことは違う世界(とこ)からの記憶持ちの転生者。

 外身は若いが中身は熟したレディだったりする訳です。

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