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永遠の時の中で  作者: スピオトフォズ
第六章 ドーイング騒乱
50/110

第50話「酪農の村へ」

前回のあらすじ……。


担当:アーク・シュナイザー

いつの間にか雨も上がったところで、荒風の村シャノールを出る俺達。

馬車で草原を進んでいたが、なんと紅蓮の覇王に遭遇。

なんでこうスムーズに行かないかなぁ……。

馬車のオヤジを脅していたので、しょうがないから助けようとしたらジャミルが既に喧嘩を売っていた。

そんな感じで紅蓮の覇王と戦闘になるが、リーダー風のスキン髭男(後にアストと判明)は腕を穴が沢山付いてるデカイ銃(リードが前言ってたな、あれはガトリング砲と言うらしい)に変形させ、仲間ごと撃ちやがった。

いくらなんでもこれは酷い……。

キレかけたが、なんかテレスで通信があったらしく瞬時に逃げてしまう。

追撃するも、リフレクターや火線砲のせいで逃がしてしまう。

しかしまぁ……紅蓮の覇王ってこんな奴らばっかりなのかね?

こりゃエイリアスが恨むのもなんか分かる気がするぜ。



――――



「ここがドーイングかァ……なんつー眺めのいいトコだァ」

 ジャミルはおでこに手を立てて遠くを見渡している。


「あ~……いて~……マジいて~……マジ殺すあのヒゲハゲ……」

 俺は右肩を撃ち抜かれたので痛くて仕方なかった。

 一応応急処置で包帯とかは巻いたけどな。


「おゥおゥ荒れてンなァ~」

 それをジャミルは面白そうに眺める。

 その顔ウゼぇ……。


「なんだよあれ。飛び道具とか反則だろ」

「俺も飛び道具なんだがなァ……」


「飛び道具滅すべし!!」

「やめろォォォ!! 殺気のこもった眼で俺に向かってダガーを構えるなァァァ!!!」



 そんな阿保なやり取りをしながら、俺達は村の中に入っていく。



「ここがドーイングかぁ……なんて眺めのいいとこだ……」

 俺はおでこに手を当てて遠くを見渡す。

 何故眺めが良いかというと――


「オイ、それ俺さっき言っただろッ!?」

「良いんだよ。仕切り直しってやつ?」


「誰のせいだよ……」

 え~、オホン。


 何故眺めが良いかというと、建物全体が少ない上に平屋ばかりなので遠くまで見渡せるのだ。

 しかし平屋と馬鹿にはできん。


 まず家1コの敷地がハンパない。

 いっそ豪邸と言っても良いくらいだ。

 やっぱあの馬鹿でかい牧場のせいで儲かってんだろうなぁ……。


「そォいや、ここでリナと待ち合わせしてンだっけかァ?」

「ああ。確か宿屋にいるはずなんだけど……」

 うーん、ジャミルがいると面倒なんだよなぁ……。


「おやァ? おっ! そっかァ、2人の愛の巣に、俺はお邪魔だよなァ」

 いやっ! そうじゃない!!

 そうじゃないけどジャミルが消えてくれると非常に助かるっ!!


 助かるけど何か俺の心の中の大切な物が砕け散る気がする!

 でもやっぱり……ああもうめんどくせぇぇぇーーー!!


 コイツ予想以上にめんどくせぇ障害になりやがった!!


「あらら~? そこにいるのはこの前の少年達じゃないの~」

 ん……?

 この声は……。

 俺達は後ろを振り返った。


「「お、おっさん!?」」


 その男は……もはや神出鬼没の無人島浮浪人のおっさんだった!! 


「「殺す!!」」

 再度俺とジャミルがハモった。


「……へ?」

 目を丸くするおっさん。



「ギャアアァァァァァァァァ!!!」

 村中に断末魔が響いたという。



――10分後――



「……で、おっさんはこんな所で今度は何企んでんだ?」

 あらかたおっさんへの報復が済んだところで、一応聞いてみる。

 ていうか未だにこいつの名前すら知らないんだが……。


「企んでるなんて随分人聞きの悪い。ちょいと旧友を訪ねようとしただけだってば」

「ンで、その旧友とやらには会ったのかァ?」


「ん~まだ。あ、そだ。お宅のお仲間、ちょいと厄介な事に巻き込まれてるみたいよ?」

 おっさんはそう言って親指で背後を指さす。

 ん……?

 後ろには……騎士団?


「おら!! さっさと歩け殺人犯め!!」


「イッタ! ちょっとあたしはやってないって言ってるでしょーが!! 離しなさいよ腐れ騎士団!!」

「フン……罪状に侮辱罪を追加しておけ!!」

 あれって……。



 ルネぇぇぇーーー!!?


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