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永遠の時の中で  作者: スピオトフォズ
第三章 無人島サバイバル
28/110

第28話「とりあえずヤバイ」

前回のあらすじ……。


担当:ルネ・アーサス

やっほー!

今回はこの世界規模の凄腕トレジャーハンター、ルネ・アーサス様があらすじを担当しちゃうよっ!

さてさて、アークの提案であたし達はピクニックに出かける事になった!

しかしアークはなぜかげんなりしていたので、景気づけに素晴らしい美声を披露してあげました。

どうだ、参ったか!

そしたらあたしの美声にひかれてきた旅人が1人。

なんかアークの知り合いっぽかったのであたしが「やっほー」と挨拶しようとしたらアークがいきなりダッシュ!

ちょっと!

どこいくのよ~!!



――――



「ってオイ!! これ何のあらすじだよ!」

「やだな~。前回のあらすじって書いてあんじゃん!」


「だからこれのドコが前回のあらすじなんだぁー!! 内容ほとんど違うじゃねぇか! 改竄ってレベルじゃねーぞ!?」

「あたしから見たらこんな感じだったのよ」


「それはそれで問題だぞ……。お前脳味噌くさってんじゃねぇのか?」

「なんですと~! あたしのどこが――」


「良いから黙ってろ!」

「う~、ひどい……」


「ひどいのはどっちだよ全く……」



――――



 俺はこの男には敵わないと思い一目散に逃げ出したのだが……。

「オイオイ、まさか逃がすなんて思ってねぇよな?」

「――ッ!」

 後ろにいた金髪男は目の前に移動していた!


 なんでだよぉぉ!

 常識的に考えて速過ぎだろ動き!

 瞬間移動かっ!


「渡したら助けてやろうかとも思ったけど……」

 金髪男は下品に笑い、両手首から仕込んだ3本のクローをシャキン! と交差させると、 


「めんどくせぇからいいや。オラ死ねぇぇ!」

 来たぁぁーー!

 こうなったらやるしかねぇ!!

 金髪の右クローが縦に来る!


「このやろォォっ!」

 俺は左右ダガーをクロスしてひとまず奴の攻撃を防いだ!

 やっべ! 左から攻撃来る!


「っとぉあ!!」

 俺は金髪の右クローを防ぎつつ変な声を出してジャンプ。

 金髪の左腕を片足で蹴って飛び、華麗(?)にその危機を脱出した。

 あっぶねぇぇ、一瞬遅れたら腕持って行かれたぞコレ!


「ほう? 実力だか偶然だか知らねぇが、面白ぇなオマエ」

 金髪は悪魔的な笑い顔でそう言う。

 とても楽しそうな顔には見えない。

 出来れば関わりたくないんだが……。


 つーかどの道俺がコイツを倒す事は不可能。

 多分場慣れしてそうだし、恐らく既に何人か殺ってるだろう。

 うん、間違いない。


 なんか適当にやり過ごして逃げるか……逃がしてくれなそうだけど。


「クックック……その強運がドコまで続くか……楽しみだぜぎゃはははは!」

 なんという典型的な悪役笑い!

 目が既にあっちの世界に行ってますけど!?


「お前みたいなイカレ金髪に楽しみにされたくねぇ! っつーかこっち来んな!!」

 ああもうめんどくせぇな!!

 とりあえず俺だけじゃ冗談抜きでキツいので応援を呼ぼう!


「おいルネッ! テレスでリード達に連絡を――」

「――分ってるよ!」

 言った時には既にルネはテレスを取り出していた。

 よし!


「バーカ。させねぇよ――オラ!」

「――がッ!?」

 俺の背中に突如衝撃が走る。

 何が起こったのか不明のまま俺は盛大に転ぶ。


 慌てて起き上がると俺の前にいたはずのイカレ金髪が後ろでルネを狙い、金色の魔方陣を構成していた。

 マジで何が起きたんだ!?


「雷撃よ!! 有り余る力を大気に放出し、電光石火で敵を撃て! サンダーブレイク!!」

 イカレ金髪の手から電撃が放たれた。


「うわぁっ!!」

 ルネの手に直撃し、テレスは木っ端みじんに砕け散った。


「痛ったぁ! ちょっと、なにすんのよ! これ高かったんだからね!!」

 それ盗品だろォォーー!!


 というツッコミは置いといてヤバイ。

 これで連絡手段は無くなった訳だ。


 こうなったら……。


「ルネっ! お前リード達のとこに飛んでけ! んでもってここに呼んでこい!!」

 ルネなら飛べるし探すのにも時間はかからないはず!


「えっ!? でもアーク1人じゃ――」

「おっと、先に小娘始末した方が良さげか? あんまり目立つ行動はしたくねぇ。デキれば2人だけ殺って終わらせたいってワケだ。つーワケで、とっととくたばって貰おうかァァ!」

 ヤバイ!

 標的がルネに移った!?


 走る俺、しかし距離がある!

 対してイカレ金髪は一瞬でルネの元にたどり着き、左右クローを同時に薙ぐ!


「はやッ! でもッ!」

 火花が散る!

 防いだのか!?

 だが良く見るとイカレ金髪の攻撃で防いだルネのクナイが弾け飛んでいた。


「そぉら!」

「きゃあ!」

 ルネが蹴り飛ばされた!

 イカレ金髪の追い打ちが来る!


 しかしそこで俺が到着!

 後ろからならどうだこのイカレ野郎!


「うらァァ! クロスエッジッ!!」

 叫んだ俺には堅い衝撃と金属音じゃない別の甲高い音が聞こえた


「何ぃッ!?」

 防がれた……のはまだいいとして。

 なんで左手をかざすだけで防げるんだよッ!!

 イカレ金髪がかざす左手の前には、謎の半透明の小さい壁が出現していた。


「ぎゃはははは! オレ様には効かねぇんだよ!! オラァ!」

「うわぁぁっ!!」

 イカレ金髪が手を強く押し出すと壁が連動して迫り、俺はまるでハンマーにでも叩かれたかのような衝撃を受けてぶっ飛んだ。


「いってぇ! くそ……どうなってんだよコレ……」

 俺はでっかい木に背中を打ちつけて軽い呼吸困難に陥りつつ声を絞り出す。


「ぎゃはははは、オマエはそこで黙って見てな。まずは小娘を消す」

 やべぇ……体が思うように動かん……、ルネ逃げろ!


「あ、あたし!? ああもう、やるしかないわね!!」

 ルネは何かをふっ切ったように地面を蹴って高く飛びあがる。


「よしルネッ! そのまま――」

 助けを呼んで貰おうかと思った。

 だが飛びあがったルネの頭上には、イカレ金髪がいた。


「ザァンネンだったな、逃がさねぇよ!」

「――ッ!!」

 空中でイカレ金髪は、クローでルネに攻撃。

 ルネは鞄から一瞬で取り出したなんかの甲冑の盾で攻撃を防いだ!

 その豪華そうな盾はどこから盗んできた!?


 と小一時間問いただしたいが今はよそう。


「きゃあッ!! もう……なんなのよその瞬間移動は……!」

 結果的にルネは攻撃を防いだが、衝撃を中和しきれず地面に墜落した。

 一方イカレ金髪はいつの間にか地面に立っていた。


「はッ、オマエにゃ一生分んねぇよ」

 俺はなんとか立てるようになったのでとりあえずルネの元へ走ろうとした。

 合流して俺がイカレ金髪の気を引くしかない!

 死なない程度に!


「さぁてトドメだ――雷神よ! 神の怒りをその雷に乗せ全てを破壊せよ!!」

 と思ったらまずい!!

 ヤバそうな魔法来た!


 金色の魔方陣はイカレ金髪とルネの足元に出来上がる。

 魔方陣の形はどんどん複雑化していき、光の強さを増して行く。


「これ……束縛魔法!? やばッ――この!!」

 ルネはふとももに装備してあったクナイを男に向かって投げた!

 だがそれは、目前で電気で出来たバリアに弾かれる。


「嘘っ!?」

 魔陣壁まで張ってやがるのか!?


「くそッ……ルネェェッ!!」

 俺はルネを跳ね飛ばし、魔方陣の外に無理やり追い込んだ!


「ちょ、何してんのアーク!!」

 ルネを追いやったが、代わりに俺が束縛魔法に捕まった!

 上半身は動くが、足が一歩も動かせないという奇妙な感覚。


「馬鹿めぇぇ!! 雷系の最高魔法だぜ!? この辺一帯消し飛ぶにきまってんだろうがぁ!! ぎゃはははははは! 消し飛びなぁ!! 裁きの雷(レデヴァールラルム)ッ!!」

 うそぉぉぉぉぉッ!?

 俺ら相手に本気出し過ぎだろぉぉぉっ!?


 だが時既に遅し、雷光は俺の頭上から容赦なく振りかかってきた!!

 俺は咄嗟に防御するが――


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