詩 彼と体育の授業
掲載日:2026/05/11
体育の授業で卓球をすることになった。
正確に言えば、色んな種類から選べたのだが、彼と目配せして卓球にした。
卓球なら、まだ上手くできるかなと思っての選択だった。
もちろん、卓球を一緒にやるのは彼で、卓球台を挟んで向き合う。
ジャージ姿の彼。
青が清潔さを醸し出し、爽やかなイメージとなる。
制服とはまた、違った良さに、どきりとする。
「打ってもいい?」
「どうぞ」
2人で早速、卓球を始める。
2人とも素人なので、玉を打つ速さはゆっくりだった。
意外と難しく、玉に翻弄される。
彼のほうが自分に合わせてくれているようだった。
あ、ミスった。
遠くへ飛んだ玉を取りに行く。
もうと迷子を出迎えるような感じで、優しく手の中に入れ、再び台へ戻る。
彼の顔が少し赤いのは気のせいだろうか?
またゆっくりの打ち合いを始める。
彼の腕は逞しく、女の自分からすると、羨ましい。
この腕が私を守ってくれるんだ。
そう思うと、2人の時間がずっと続くように願うのだった。




