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曇り時々雨

作者: Zero

僕の頭の中は、雨がやや多めの曇り時々雨。

僕の頭の中は基本的に曇り空。

…というか、様々な情報で荒れている。

あたりは一面真っ暗の曇り空。そんな中に白い紙に書かれた情報が無造作に散らばっている。


でも時々雨が降る。わけも分からずつらくなったり、苦しくなるのだ。

嵐が起きて、あたりに散らばっていた情報が巻き込まれる。そして破けて情報が散り散りになってしまったり、より荒れてしまう。


もう長らく太陽は見ていない。

晴れていたころの記憶はほとんどない。


今まで何度も大雨になることがあった。酷いと嵐、暴風雨。

そうなると雨はなかなかやまない。長期間降り続ける。

振り続けたら、徐々に情報の書かれた紙が濡れて駄目になっていく。

その情報が重要かそうでないかなんて関係ない。全てが濡れて駄目になっていくのだ。


ある時から雨ばかりになり、情報の管理がとても難しくなった。

屋根も傘もない。雨を遮るものは何もない。

だから自身で可能な限り、必要や重要な情報を抱え込むしかないのだ。

でも、限界はある。それに抱え込んだからその情報は大丈夫、なんてこともない。大雨ならいくら防いだって濡れるし、そもそも嵐なら堪え切れずに持っていかれてしまうんだ。嵐には流石に敵わない。


最近は、やや雨が多い気もするが 曇り時々雨。

曇りの時には、整理は難しくても新しい情報の紙を追加することはできる。雨や嵐で失った情報はそのまま諦めたり、次の曇りの際に改めて情報の紙を作る。


もしも、もし今の僕に晴れの日があったらどうなるのだろうか。

情報の紙をきれいに整理することが出来る?

それとも情報の紙がすべて焼かれてしまう?

分からない。全くわからないのだ。

だって、晴れの記憶などもうないのだから。


僕の頭の中は、雨がやや多めの曇り時々雨。

雨や嵐の後に破片がある程度残っていれば、改めて作り直すことが出来るかもしれない。

でも、そんなことすら無謀にするくらいの大きな嵐のこともある。

あなたの頭の中の天気はどんな感じ?

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