遠心力と求心力
螺旋は好き♡
周回を重ねて 勝ち得たのは遠心力
されど おのれを捉えて離さぬは求心力
外へと飛び出そうという身と
内へと魅かれる心の
ふたつに引き裂いてくれたなら
私は心を置き去りに
空のこの身を宙に踊らせよう
その想いも虚しく
周回を重ねても 捉えて離さぬは求心力
これで何度目かの景色にも慣れれば
苛立ちに唇を噛み破ることもあるが
諦めに唇を弛めることもあろう
それでも これが循環という名の
閉じた円環ではないと信じて
わずかずつでも 位相をずらす
どこかへ向かう 螺旋を描くと信じて
あるいは その円周が
求心力にのまれて 輪を縮めてはいないと信じて
わずかずつでも その輪をひろげて
いつか飛び出せる 遠心力を蓄えていると信じて
弧を描きつづけること
それしか われわれにはできないのかもしれない
「求心力」が本来の意味とは、違う使いかたなのは承知しています。
ここでは、「中心に焦がれ、求めるベクトル」くらいの意味で、字面から曲解してみました。
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