異世界の真ん中で王女は笑う

かつて大企業でエリート街道を突っ走っていた男はある日突然その座を追われ、その挙句強盗に腹を刺されて死んでしまった。だが男は戦国乱世の時代に小国の王女として、異世界にて生を受け転生することとなる。生まれながらに魔法に優れ、前世の記憶を持っていた彼女は王国と敵対していた共和国をたったの一人で滅ぼし、王国に仇名す裏切り者を策をもって追い詰める。だが同時に彼女は前世では気付くことのできなかった新たな欲求、殺人欲求にも目覚めていた。無念の形で一度は命を落とした男は王国の王女という新たな命を得て、前世で満たせなかった生の実感を満たすために第二の人生を歩みだす。