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朝の光 サトと安奈  作者: sakurazaki
6/20

カップル

中庭に親密そうに話をするカップルは?

   6


「ちょ~っと~なにしてんの?」

放課後生徒会室に向かう廊下で笹塚熊五郎と一緒に歩きながら、高松翔が不思議な顔で立ち止まる。

窓から下を覗いて立っているのは新城陽介。

開けた窓から風に髪を揺らせて外を見下ろしている。

「しっ」

陽介が胸のところで親指を立てると、窓の外に向けた。

「なに?どうした?」

熊が窓によって下を見ると、中庭の隅に背の低いカップルが親密そうに話をしている。


「あ~あいつ」

翔が声をあげるのを制して陽介が小さい声で話す。

「そう、安奈と」

その話の続きを引き取るように、熊が

「伊集院 学っていったっけ」

伊集院 学はこの学校では珍しく、熊五郎の後に転校してきた男子で成績優秀、品行方正、背は小さいけれど整った顔立ちで女子に人気だ。


「二人とも背が小さいから丁度いいんじゃね?」

お気楽な感じで翔が言うと

「なんだか、波乱の匂いがしねぇ?」

熊が陽介に呟く。

「するね、安奈とサト」

陽介が難しそうにため息。

「そうなの?友だちに彼氏くらいできたっていいんじゃね?揉めるの?」

翔の言葉に

「ちょっと、ヤな予感が」

陽介に頷く熊五郎。

「するな」

三人は、にこにこと笑顔で話す伊集院 学とうつむきながらどんな表情なのか見えていない安奈の後ろ姿を眺めながら難しい顔になった。




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