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VS妖精魔嬢&不死狩り
「見物料が命でも構わない奴だけ残れ。」
ノルドさんの試合開始前の一言である。
だが、何故か誰も帰ることはなかった。
「ったく、このギルドはアホしかいないのか・・・。」
ノルドさんは呆れ返っていた。
「エリーは昔、うちの嫁に不死狩りのオリジナルスペルを使わして引き分けている。それに、有名な話だが、うちの嫁と不死狩りは互角だ。そんな3人が戦うのだから余波だけでどんな被害が出るかわからないんだぞ?」
念を押してもう一度冒険者達に問う。
「ギルド職員は危険手当としてエリーから一人当たり金貨3枚出てる。」
昔、ギルマスの一撃で結界が破れているので、もしかしたらがあるかもしれない。
なので、結界班は職務を放棄したがっていた。
そこで危険手当を出すと言ったら引き受けてくれた。
「警告したからな。ここにいる者は結界班の結界を当てにせず、出来る奴は常時展開しておけ。それでは、開始!」
こうして模擬戦が開始した。




