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歴史の生き証人  作者: ドロップスター
1章 偽史の始まり
3/60

最後の吸血鬼の誕生 前編

俺たちは吸血鬼を討伐に来た・・・筈だった。

しかし吸血鬼に負け今、歴史を聞かせられている。


「吸血鬼になったのは500年前・・・」


〈500年前〉

セントラル王国北西部、国境付近の村にある屋敷


「リクシン・・・。お前が気を揉んでも仕方ないだろ?3人目なんだからどっしり構えな!」

「そうですけども・・・中々、慣れませんよ。ハナさん。」

「父様ちょっとは、落ち着いて下さい。」

「落ち着いて下さい。客人の前です。」

「フッ、アンタもミオとエリーを見習いな。まぁ、万が一の場合は不死の通り名で呼ばれる私が付いてんだ。大丈夫だよ。」

男は、この屋敷の主リクシン。

少女達はこの屋敷の子で双子のミオとエリー。この村の数少ない子供である。

会話をしている女性はリクシンの友人で、名はハナ。

見た目が20代だが、年齢は不詳。

「はぁ、こんなのの何処が良いんだか・・・」

とハナが呆れていると隣の部屋から

「オギャー、オギャー、」

赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。

「おめでとうございます。元気な女の子です。」

と産婆がテンプレを言う。

「母様、ミオ姉様。私の妹なのですね?」

「少しは、落ち着きなさいよ。エリー」

「ええ。あなた達の妹よ。ミオ、エリー」

母の名はソアレ。この度3人目の娘を産んだ。

「「母様名前は決めてるんですか?」」

と双子が母に尋ねた。

ソアラは頷き、

「グレイはどうかしら?」と微笑んで答えた。

「あ、ゴホン。私が呼ばれたのは、家族団欒を見るためじゃなくて産まれた子のステータスチェックだったな?」

「ええ、お願いしますわ。ハナさん。」

とソアラは顔を赤らめて言った。


ハナはグレイを凝視した。


ステータス

グレイ

性別:女

年齢:0

種族:人族


LV.1

HP8/8

MP46/46

ATK5

DEF4

INT23

LUC5


スキル

未来視


称号

未来を見据える者

・セントラル王国の王位の継承権を持つ者


とハナの目には見えている。



「リクシン、ソアラ。よく聞いて。後で、ステータスは紙に書いておくけど、この子、未来視を持ってる。」

「未来視ってことは、お義父さんの家系の力か・・・。この子はもう未来を視始めてるのかな?」

「そうかもしれないわね。私が聞いてみるわ。〈念話〉」

「ソアラの念話か。しかし、赤ん坊と話せるのか?リクシン?」

「会話は難しいが、赤ん坊の要求がイメージで伝わってくるらしい。ん?どうしたソアラ。顔が青いぞ?」


「大変・・・。この子が未来を予知したの。

村人がアンデットになって子供達に襲いかかるイメージだった・・・。」

「それは、本当か?今すぐ、村人とこの子達を避難させないと。」

ドォーーン!

「何だ?」

屋敷の中の人々はまだ知らなかった。

もう、最悪の事態(村人のゾンビ化)が始まっていた事を・・・。


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