二話 異世界への転生2
そこには無数のホルマリン漬けの虫や動物たちがいて、奥に知らない少女が椅子に座っていた。
(なんでこんなにたくさんの虫や動物がいるんだろう?)こんなこと思ってしまったのが俺の最後だと改めて感じる。扉を開けてそのまま外へ出ると跡形もなく扉はなくなったしまった。(やばいこれかえれないかもしれないぞ。しょうがないから少女に聞いてみるか。)そんなことを思いながら少女に近づいて行った。近くにいくとすごいまがまがしい感じがするような気がする。
「こんにちは、あなた誰ですか?」
「やっと来たわね、この時をどれだけ待ち望んでいたか。ああ、私はマナとでも呼んでもらおうかしら」そんなことを彼女は言っていたが、この時はあまり意味が分からなった。
「では、マナさんどうして俺を待っていたんですか?」
「あなた、このたくさんのものを見て何か感じなかったの」
(そんなこと言われても解剖したいな。としか思わないけどな)
「これはあなたが殺してきた全ての虫や動物たちよ。合計で十万くらいいるわ」
「ま、まじか。俺こういうの始めたの一年前くらいなんだけど」
「あなたはこの一年の間に罪のない虫や動物たちを殺してきたのこの重みが分かる?」
「ま、まあ少しくらいなら」
(俺、そんなに殺してきたのか、解剖と殺したい精神でちょっとやりすぎたかもしんないな)
「それであなたには罰を与えます」
「え?何で?なんか悪いことしたかな」
「その生物たちの命を粗末にした挙句、この重みにも分かってない。これがあなたの罪よ。あなたには異世界に行って動物たちを殺すことがどんなに残酷なことか知ってもらう必要があるわ。その世界はほとんど自給自足で魔法が使えるファンタジーな世界よ」凄い自慢げにマナは語っているが、これ俺にとって好都合なんじゃないか?友達はいないし、やること解剖くらいしかないし、特典とかもらえるかもしれないし。俺は今までアニメを見てきたのを思い返してみてそう感じた。
「行くのはいいんですけど、なんか特典とかないんですか?」マナは心底いやそうな顔をしていた。
「あなた異世界に行く意味わかってる?これは罰なのよ。特典とかあげれるわけないじゃない。でも、さすがに何もないのはあれだから言語翻訳の翻訳だけつけてあげるわ」
「行かないっていう選択肢は?」
「無いし、家にも帰れないしずっと向こうで過ごすってもらって構わないよ」
「わかりました。いうことに従って異世界に行きます」
「よし、潔いね。嫌いじゃないよ。まあ、向こうの世界でも頑張ってね。」
「はい、行ってきます」こんな感じで俺は異世界に来てしまったのである。
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