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転生前 というか、プロローグ

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「はぁ……。鬱だ。死にたい……」


おっと突然で申し訳ない。

俺の名前は綾瀬あやせ 真一しんいち

そこらへんにいるごく普通の高校生三年生。

年齢イコール彼女いない歴で、アニメやゲームが大好きで、趣味は読書で本なら好き嫌いしないで何でも読む。

一人暮らしをしており、両親は海外を飛び回っている。

放課後に短時間だがバイトもしており、それなりに収入もある。

俺自身の見た目は身長が170cm程で痩せてもなく太ってもなく、イケメンでもなければ不細工でもないと思う。

人並みに彼女欲しいとか思っているが、これは思春期の学生なんだから当たり前だと思う。

そんなごく普通の高校生。


…だったんだけど、俺はいわゆるいじめられっ子で、学校では主犯格と思われる3人にいじめられている。

定番のいじめはほぼ受けてきたし、それはいまだに続いている。

そして今日は月曜日……、 今日から週末まで学校に行かなければならないが、学校に行けばいじめを受ける。

だからつい死にたいと口にしてしまったわけだ。

まぁ、言うだけで死ぬつもりは更々無いんだけどね。


「さて、今日からまた頑張りますか。」




放課後になりホームルームを終えた先生が教室を出ていった。

クラスメイトはワイワイお喋りしているが、誰ひとりとして俺に話しかけるやつはいない。

先程言った3人の主犯格も同じクラスだから俺がいじめられているのを知っているし、関わろうとする奴はいない。


クラスメイトたちが帰る中俺はあいつらが帰るのをじっと待つ。

もちろんこっちに絡んできて時には暴行を加えられる時もある。

あいつらもいじめているのが表面化するのは嫌なのか顔とか見える範囲には手を出さないという徹底ぶり。

なので暴行を受けているにも関わらず酷い怪我はしたことない。


だが、今日はこっちに絡んでくることもなく、俺をチラリと一瞥して3人とも教室を出ていった。

何事もなくてホッとしていた俺は、早々にカバンに荷物を入れて教室から逃げるように出た。


階段を下りて昇降口へ。

靴箱を開けて靴を取り出して、そこでひらひらと靴箱から何か落ちた。


「ん? これはなんだろう。」


しゃがんで靴を置き落ちた物を拾うと、どうやら落ちた物は手紙だったようだ。

封筒の表には「綾瀬 真一さんへ」と書いてあり、裏には「鳴海 明日香」と差出人が書いてある。


鳴海なるみ 明日香あすか

クラスメイトの一人で生徒副会長で、今時珍しい黒髪ロングで学年一番の美人だったはず。

成績は学年一位を入学時より守り続けており、いつも読書か勉強している姿を見かける。

しかし何の用だろうか? 俺との接点なんて全くと言っていいほど無いのに…。


「俺宛てなんだからとりあえず読んでみるか。」


俺はしゃがんだ状態から立ち上がり、封を開けて手紙を取り出し読んでみる。

手紙には「話したいことがあります 今日の放課後に屋上で待っています」と書かれてあった。

先程も言ったが全くと言っていいほど接点のない相手からの手紙……、用事に心当たりなんてないし、行くべきかどうしようか迷ったが……


「行くだけ行ってみるか。話ってのも気になるし」


俺は靴を靴箱に戻して屋上に向けて階段を上り始めた。

どことなく胸騒ぎのようなものがするが、黙って帰るわけにはいかない。

会わないとずっと待っている可能性もあり、それはそれで酷い奴と思われそうなので、妙な胸騒ぎは無視して屋上に向かった。


屋上には手紙の主である、鳴海 明日香が待っていた。

屋上へ足を踏み入れ、校舎からのドアを閉めると、その音で鳴海が気づいたのかこちらを振り向いた。

特に話すことのない俺としては、急ぐ必要もないので歩いて近付いていった。


「綾瀬君、呼び出してごめんなさい。綾瀬君に伝えたいことがあったから」


手を伸ばせば届きそうな距離に向かい合って立つ。

鳴海はこちらをじっと見てる。

しかし、本当に俺に何の用だろうか?

話したこともないどころか、クラスメイトというだけの存在である。


「待たせてしまったみたいでごめん。ところで俺に何の用? 正直言うと鳴海さんとは話をしたこともないから、話の内容が全然心当たりないんだけど。」


「あのね、綾瀬君にね、こんなこと言っていいのか分からないけど……。 私ね、綾瀬君の事が……」


そこまで言って俯いてしまう。


(これってもしかして……、告白ってやつでは? え? なんで俺は鳴海さんから告白されているんだ? いやいやいや……、有か無いかで言えば無いんじゃないのか? だって今まで接点も無い相手からだぞ? 急にそんなこと言われても信じられないよ……。でも万が一本当に告白だったら?)


生まれて初めての告白を信じられないと思いつつ、かといって何か言う事も出来ず、内心であたふたしてしまい、何か言おうにも言葉にならず、アウアウしていた。


その時背後で誰かの気配を感じた。

内心で「あれ?」と思いつつ背後を振り返るが、告白されているという事に混乱していたので、さぞマヌケな顔をしていたに違いない。


俺の後ろにはいじめの主犯格の一人である河野こうの 雄馬ゆうまがいた。

我が校の生徒会会長でいわゆるイケメン・インテリ・メガネの三拍子そろっている奴で、ニヤニヤ笑いながら俺を見ている。


「何の用だろう?」と思っていると背後から衝撃が。

どうやら鳴海さんに突き飛ばされてしまったようで、さっきまでの混乱していた状態から一転して、俺の頭の中は疑問符で埋め尽くされていた。

そうしている内に近付いてきた鳴海さんを河野が抱きしめ、背中に手を回しつつ不愉快な笑みを俺に向ける。

気のせいか知らないけど、鳴海さんの表情が一瞬不愉快な感じになったが、気のせいかもしれない。

その様子を呆然と見ていた俺はそこでハッとした。


(ああ、そうか。俺はこいつらに騙されたんだ。妙な胸騒ぎがしていたのはこれだったのか? あの時話を聞こうと思わないで早々に帰るべきだったのか?)


茫然自失となった俺は立ち上がることもできずに下から2人を見上げる形になった。

河野は相変わらずニヤニヤと俺を見て、鳴海さんは河野の後ろでうつむき俺を見ていない。


「おいおい。なに人の彼女に手を出そうとしているんだ?」


そう言いながら河野はこちらに近付き、足を振り上げて俺目掛けて蹴ってきた。

吹っ飛びはしなかったが呆然としていた俺を沈めるのには十分な威力だった。

その後も河野は何か言っていたが、意識が落ちかけていた俺はそのまま意識を手放した。


どれくらい時間が過ぎたのだろう? 気がつくと俺は屋上で仰向けで倒れていた。

起き上がろうとしたが体の節々が痛い。

どうやら、河野は気絶した俺に更に暴行を加えたようだ。

相変わらず見えない部位を攻撃したようで、制服を着ている状態でパッと見は怪我一つ無いように見える。


痛みに軋む体を起こしてカバンを拾い、携帯を見るとバイトが既に始まっている時間だったみたいで、バイト先から着信が何件も来ている。

返事をする気になれず形態を鞄にしまい、俺はふらふらと家に向かって歩き出した。


どこをどう歩いただろうか?

気が付けば自宅やバイト先とは関係のない場所を歩いていたことに気付く。

ふいにお腹が鳴り空腹感を感じるようになったので、何か食べ物を買おうと店を探すため周りを見渡した。

その途端、目の前がパッと眩しい位に明るくなった。

眩しさに顔をしかめていると一台の車が、数メートル先からこちらに向かって突っ込んでくるところだった。


(あ。俺。死ぬ?)


そんなことを考えた直後に、俺の体に加わる強い力。

全身の骨が折れそうなくらいの強い衝撃が、俺の体に加わりそのまま吹き飛ばされて地面をゴロゴロ転がった。

死にそうなくらいに痛い。

痛みで意識が飛びそうになるが同じように痛みで意識を戻されてしまう。

痛みは止むことなく強さを増していたが、早くここから移動しなくてはと思った俺の視線の先には、車とは別方向から俺に向かってくる大型トラックが見えた。


(あ。もう無理)


そう思い視界一杯にトラックを捉えたのを最後に俺の意識は消えた。

以前の作品でブクマ付けてくださった方へ

突然の削除及び再投稿となりましたが、まずは謝罪いたします。

申し訳ありませんでした。

忙しいという言い訳しか出来ないですし、忙しい中で投稿している人も多くいるので、本当にただの言い訳にしかならないので、ただただ謝ることしか出来ません。


リアル生活は改善どころか悪化する一方。

一時期鬱になりかけていたので、まともに書くことも出来ませんでした。

と、これもただの言い訳でしかないのですが。


改善の見込みが無いのならその中で頑張るしかないかと、頑張っていくかと思い、最初から読み直してみると、冗談抜きで読みにくくて自分で「え?」とか思ったほどでした。


実際、2年近く放置している状態だったので、「今更?」と思う人も多いでしょう。

読んで頂いて、いいと思えたらその時は改めて、読んで頂けたらと思います。

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