表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パラレル!  作者: 入羽瑞己
第二話 邂逅
17/46

漆の世界①

漆の世界――カミサマの話――???にて


 予想外だ。いや……想定外と言うべきか。

 既に次元の扉は管理下にあったはず。にも関わらず、今回、特異点が現れた。

 「魔族」と名乗ったイレギュラー。全体として見れば、この世界での実力は中の上から上の下。魔法や魔術を用い、身体能力自体も低くはなかったとはいえ、厳選された世界の守護者には及ぶべくもない。

 しかし……そう、しかしだ。奴らを率いたあの「魔王」という存在。やつの実力だけは完全に桁違いだった。一時は「極光の勇者」をも完全に圧倒し……おそらくあのまま自由にさせ続ければ、攻撃を受けていた街だけと言わず、世界構成そのものを脅かす動きをしていただろう。

 今回、迅速に無力化できたのは幸いであったが、いかんせん予測にないイレギュラーだ。油断はできない。先ほどの戦闘データを一刻も早く分析し、世界の守護者たちの強化に当たらねばなるまい。

 だが、それにしてもあの能力は魅力的だ。やつが「魔王」の力を取り戻すことが可能であるならば、是非とも目的のために利用したい。使える駒となり得るかはまだわからんが……手元に置いておいて悪いこともない。やつ自身が魔王として再臨できずとも、いっそあの力だけでも抽出できれば良い。

 破壊神と魔王。奴らの能力を克服した暁には、我の計画は更なる進展を迎えることになるだろう。

 ふむ。そう考えると実に面白い。『血を求める女神』も随分と活きの良い生贄を連れてきたものだ。トントン拍子で進む中、たまには不確定要素があるのも悪くない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ