アイスルヒト
私には、愛する人が居る。
彼はいつも笑っていて、私を元気づけようとしてくれる。
以前私が死のうとした時に、彼は私の命を繋ぎ止めてくれた。
彼は、私の命の恩人でもある。
無理をしないでと言われたから、苦しい時は彼を頼っている。
彼はいつも優しく、大丈夫だよ、と言ってくれる。
それで私が落ち着くと、良かった、と笑うんだ。
それが当たり前だと思っていた。
けれども、最近思うんだよ。
私は彼の負担になっているんじゃ?
彼は大丈夫だと言うけれど、心配させて、時間も割かせて。
負担をかけているようにしか思えない。
そんなの望んでいない。彼に幸せになってほしい。
私のせいで不幸になってほしくない。
いつも、私ばかりが助けられて、彼に何もできていない。
そんな私が恨めしい。
だから、決めた。
頼らない。
無理をしてでも我慢する。
彼の時間を奪わない。
彼を心配させない。
私は、私のよりも彼の幸せを大切にしたい。
だから、それで良いんだ。
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