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赤と青の国:12

やっぱり物語が進まない…

あっさり青の国へ入国し気付けば神殿到着


水に囲まれた美しい景色に赤の国も驚いたけれど青の国も感動的だった。全く一歩踏み入れただけでこれほど情景が変わるだなんて思いもしなかったが堪能する時間は与えられなかったので脳裏に焼き付いた一瞬だけです。



本来は国境を越えようと希望する主に商人達が荷車と共に列をなしている。

数名でもってしても開ける事が出来なさそうな全体に文様の入った巨大な国境門があった。その隣には先の見通せない暗い洞窟のような大きな穴の前には列が連なり数名の門番達により守護の儀で付与されているお守りを不思議な板の様な物の上へかざさせ一団体ごとに通していた。

同じように並ぶのかとドキドキワクワクしていたら巨大門の前に連れられ3名の次代に囲まれるように立つと不思議な光に包まれ一瞬で移動した。


あまりの呆気なさにドキドキを返せって苦情たらたら垂れ流そうかとしていたのに周囲の情景に言葉を忘れたかのように全ての意識が吹っ飛んだ。それ程に美しく壮大な自然の織りなす偉大さに圧倒された。実際に圧迫感を感じる。自分なんてとても小さな存在なんだと所詮はどれほど心底悩んでいても、この壮大さからすれば些少なことなのだと思える。そして気付けば神殿まで抱っこで移動されていたようで意識が戻ったのは部屋へ案内されて無意識に出されたお茶を頂いた時だった。もっとじっくり見たかったのに!!


「おぉ~環。戻ってきたか」

紅さんにニヤニヤされながら頬をつつかれた


「本当に驚きでしたね。慣れた疑似体験知識があっても一瞬心奪われました」

ニコニコとフォロー(?)してくれる黎さん


「いやぁ~守りとして同行していたのに動かなくなったのには移動に失敗して儚くこの世を去ったかと証拠隠滅を図りそうだったぞ!はっはっはぁー」

豪快に笑って誤魔化す蘇芳さん。目を一切合わさず目線が泳いでいるってことは実際に埋めるか燃やすかしようとして止められたな!!


下手したら玉と琥珀に消されていたのは蘇芳さんだったかもしれない…ヤバかった。。。


とりあえず移動についても青の国についても聞きたいけど言葉が出てこない。赤の国での衝撃映像を見てから会話不全に日を追うごとに徐々に陥り回復しない現状には困った、どうする?


会話は経験あるのみだと思うのに思えば思う程反対に声に出せず言葉が紡げない



玉に黙秘権を行使されてから何が地雷(?)か怖くて安易に聞けなくなった。大切だからこそ傷付けたくないのでななく傷付けて嫌われたくないとの保身だと冷静に分析する自分もいて今迄なら何気なく聞けた事も聞けなくなっていた。


また前世と同じように逃げてしまう

逃げ癖は付けたくないのに…記憶があることは過去の経験を生かせて良い事もある半面、経験があるからこそ臆病になり動けなくなる悪い面もあるのだなぁ~と気付いた

気付いたからといってどうにも出来ないのが悔しい!!


条件反射とも言えるコミュニケーションを図る事が出来ない。親しい人に対して努力して纏った上辺だけの自分で会話したくないと思うのは我儘なのかもしれないけれど自分のままでいたい。偽った自分の姿を一度でも作ってしまうとドンドン自分とはかけ離れた自分を演じ続けなければならなくなることを知っているだけに難しく考え過ぎてしまうのかもしれない


過去の過ちを繰り返したくない

隠す事はあっても偽らない相手には鏡のように偽らない自分で対したい。でなければ誰に対しても偽らない自分を出せなくて思いを自分の言葉で伝えられなくなり蟻地獄にはまった哀れな生贄の様に苦しみ続けることになる


自分の利己的な欲望の為に偽る、もしくは演じる事を続けられる人って一種の才能なのではないだろうか?


確か演技力の高い俳優は辛い人生に一瞬でも幸せな人生に浸りたいが為に役にのめり込めるのだと本に書いてあったような気がする。実生活で満たされない思いを一種の夢の世界である架空の人物になることにより心の隙間を埋める。現実ではないと理解しつつもハマり込み抜け出せなくなる麻薬の様に中毒になるのだとか


しかし目覚めれば虚しいだけ…

だからこそ役の世界にのめり込んでしまうのだろうけど、どこか冷めている現実主義的な自分の性格には無理だったからこそ前世の自分は心閉ざし周囲に交わることなく孤独になり孤立化した。少しでも上辺だけでも取り繕えれば少しは楽に生きられたかもしれなかった



青の国は水の国。それは他の国にはない海に面していることからも大きな違いだ。唯一海と繋がった国で

外の国との接点が最も大きい国。

海はつながっているから川も大地も繋がっているけれど結界があるだけに行き来するには難しいし現在各国を守る守護獣達は守護獣以外が治める地域と国交を求めていない


海をせき止めることも門を作ることも本来ならば広大過ぎて出来ないが可能にするのが守護の結界。塞き止めに近い状態で海流を作り流れを作る。結界が許可する物以外は守りを通り越せず留まり波と共に移動するか留まり続けると消滅するのか吸収するのか姿を消す。


赤の国の熱さえ伝わりそうな炎の赤ではなく水の碧に空の蒼は涼しげでいて南国のイメージを与える


青の国は水の国と聞いていたのでイメージはベネチアやフィジーもしくは御伽噺的に竜宮城を思い描いていたけれどって外国のイメージは無料配布の旅行パンフレット知識が元です。一番近いのはフリーダムな南国かな?

碧い海に蒼い空

開放的な服装に脳筋とは違う頭が痛くならない無邪気な天真爛漫さは一種の楽園!?

家々には扉もなく布で開け閉めするのみって治安は大丈夫?

下手すると外につるされているハンモックで就寝していそうな雰囲気まであるお気楽そうな様は何だか楽しそう


ちなみに家々の様子は与えられた部屋からの景色で街中の記憶はありません。

うぅ~せっかくの楽しみが…

移動した一瞬だけ目に映った言葉で表現できない感動と圧倒感のみが大きく心に刻んでいるのみなんて勿体ないことしたよ



観音開き出来そうな大きな扉が、どの様に開くのか見たかったのに開くどころか動きもしないまま自分達が移動した。玉使用の転移に近い感触があった。


データーベースによると扉は両国の守護獣と次代が4名揃わなければ開かないのだそうな…

そんな扉に意味があるのか?

だから通常は開いたままの洞窟の様な「道」を使用している。一般人が使用している「道」はかなりの距離を移動すると感じる者もいれば短時間だったと答える者もいる不思議な「道」で真っ直ぐだったと感じる者もいれば急な勾配こうばいと曲がりくねった道に荷物を運ぶのも一苦労だと答える者もいると言った不思議さ満載!

って、やっぱり通ってみたかった!!


そのような道なので門番が一団体ごとに距離を置いて通すようにしているそうです。


その不思議仕様について誰も解明できていないそうでデーターベースにも玉がいつもの様に聞く前から与えてくれる情報にも回答は無かった。ボクもそっちの道を使ってみたかったなぁ~体験すれば何か分かるかもしれないし分からなくても楽しそうなのに…


お茶をしつつ聞きたい事も聞くに聞けず思っている事も伝えられずコミュ症悪化で黙々とお菓子を食べていると黎さん達が話しだした。

次代との移動が無事成功したのでと説明された内容には驚きしかない。

次代は「道」を通る事が出来ず立ち入ることも出来ないらしい。基本国を移動する事は無いので知識として国境門の正式な通り方と単身略式な通り方を知っているだけで今回の簡易的な方も初体験でボクも一緒に移動できるかどうかも、やってみない事には判らなかったので先に説明する事をせず二人では心もとないので三人でボクを囲み移動を試みたそうです。


慎重なようで無茶するよね!


まぁ~失敗したとしても置いてきぼりになるだけなのでその時は同行した神殿の関係者に「道」での移動の引率をして貰う予定だったそうです。国境門までのお見送りだと思っていたら移動出来なかった時のフォロー要員だとは考えもしなかったよ。


蘇芳さんもこんな機会でもなければ他国へ立ち入る事もないので喜んで協力してくれたそうです。というより積極的に自分を売り込んで同行を取り付けたっぽい

意外に策士?


守護獣もそうだけど次代も生まれた時から必要な知識を持っているので実体験は無くても疑似体験くらいの感覚のある知識が備わっていて、それぞれの国の守護獣や次代についてもお互いに存在等を感じる事が出来るそうです。つまり立ち入った事が無い国の事も他の守護獣は守護獣同士で次代は次代同士で情報等が共有されているで情報を隠そうにも隠しきれないってことだよね。


もちろん当人の感情までは伝わらないので情報というか知識が何となく把握できる程度で精霊に対するものよりは情報量が多いというだけらしいです。細かい内容は把握しきれないので巧妙に情報制限をすることは可能かもしれないけれど共依存に近い関係でもあり同じ立場同士として隠す必要性もないので通常、問われれば答えるみたいです。


情報って必要とするかどうかは本人が判断するしかないので押し売りの様な事は忙しい事もあってしないんだって!


だから赤の国とあまりに違い過ぎる青の国に対してもそれほど驚きもしないらしい。何だか勿体ないね!初体験って一層感動的なのにコノ感動が分かち合えないのは残念

だって水の壁に囲まれていて巨大水族館のように水の壁には悠然と泳ぐ海生生物達。時に優雅に時に獰猛に命の輝きを見せつける。どこまでも見通せるような透明感で壁際からなら海底をも見通せるのではないだろうか?光が通らないと底までは見えないかなぁ~?壁際までいければの話だけどね。


海中に存在するかのような青の国


この海の先は何処へ繋がっているんだろう?

その先へと行ってみたいと心の底から思った

旅に出たい!


ハーレム無双も目指したいけれど普通に知らない地で多くの不思議と出会いたい。

美しい自然を満喫したい。

この体全体で感じる歓喜をもっと体験したい


探検したい!

冒険したい!!

いろんな所へ行ってみたい


自分の足で苦労しながらも山頂へ辿り着くからこそ到達した山頂からの眺めに対する感動も大きくなるのだから自分の足で探してみたい!


あらゆる美を追い求めたい

美しい景色、美しい人、美味しい食べ物と目にも胃袋にもオイシイ美を求めて旅に出よう

うぅ~ん。欲求が果てしない


前世では出来なかった経験をするという目標にやはり旅ははずせない

多くの出会いがありそうだもの

『無双』も限定した無双じゃなくても良いよね


まぁ~無双の前にコミュ症どうにかしなくては!!


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