金の国:5
森へ帰る宣言をして毎日宴会になってるけど昼間はしっかり訓練と空いた時間にお土産物色しています。前回の黒の国では何も思いつかなかったけど今回は型の練習用の木剣と両手を広げた長さに調整された丈をお土産のヒントにイロイロ他にも探してみた。
森ではあまり見かけない細かな細工のされた細工物。お爺ちゃんに見せたら興味を持って作ってくれるんじゃないかな?そして成長と共に大きさを変えた木剣や丈を作ってもらうんだ!
こんな少し腹黒チックなボクだけど例えどれほど異端で今後どれほど変わってもどんなボクでも見捨てないって確信が持てるから我儘もいえる。本能的というか当たり前の絶対前提条件のように認識しているからか人や人肌が恋しいとは思わない。というより人と接する事が煩わしく感じる時がある。
どこか壊れているのかな?実の親に会ったらどうなるんだろう?
実の親って、あれ?
玉って転移も出来そうだよね?やっぱり出来るんだ。そうだよね。どこかに居るであろう産みの親の元から森へ連れてきたんだからフヨフヨ連れ去るなんて怪しさ満点で無理だもんね。転移くらい出来なくちゃ流石チートの塊の玉だ!ボクも自分の意思で転移してみたいけど色々実際に知りたいし感じたいから初めて行く場所への転移は使わないことにする。
ってことは送ってもらわなくても森へは自力で戻れるってことだよね?
手間をかけさせるのもなんだし自力で帰りますって紅さんへ伝えたら翁へも挨拶したいから一緒に行くってことなので玉に紅さんを連れて転移できるか確認すればやっぱり出来たよ。玉に不可能は無いって感じだね。
紅さんに一緒に転移できる事を伝えれば面白がって光守様も付いて来ようとしたので金の国の守護獣なんだからダメだって紅さんがお説教してた。紅さんって弱いんだか強いんだかわからない。
素直にお説教されている光守様は何だか嬉しそうだけど笑顔がバレて更にお説教されてるよ。処置なし。
ってなことでお土産もしっかり今回は準備できたし宴会が終わった翌日に転移で森へ戻って森から紅さんを金の国で過ごした部屋へ送り届けることを約束した。
初めての転移での帰省に送り届けるのは少し不安だけど相手は次代の紅さんだし様子もしっかり玉の視覚を使えば視えるから大丈夫だよね。
期待してます玉様。と両手を合わせて拝んでおいた!
黒の国にもボク用の部屋というか転移先を作ってもらえたらいつでも遊びに行けるね。今度黎さんが森へ来た時にでも聞いてみようっと金の国は使わせてもらった部屋をボク専用にしてくれるそうだし行動範囲が広がるのはとても嬉しくてワクワクする。
イロイロ気になる事もあるし無双の前にこの世界が安全なのかを確認しなくちゃ。データーベースへアクセスして判る事は「人」が知っている知識が基本なので意図的に意識操作とかされてた情報だと安全の定義自体が揺るいでしまう。
まだ3歳だし時間はたくさんある。自分で見て感じて知っていって判断しないとボク自身の存在自体危ういんだものムスコ無双には相手がいて初めてできる事だし相手を傷つけるようなことのないようにする為にも事前調査は必須だ。
そして気になるのが二国で人と接して気付いた事。どうもボクはコミュ障っぽい。確かに前世は親も兄弟もなく友達もいないボッチだったけど人と接する事を苦手だとは思っていなかったし普通に接していたつもりだった。今生では森で精霊達や妖精達に育てられ人と接する機会が少なかったからか「人を好きになる」気持ちが判らない。
精霊や妖精は本能のままというかやりたいことをやりたいようにする。それは自分や誰かの為ではなくただやりたいからやるといった何の感情も含まれない行為
人ではないのだから打算なんて無くて当たり前なのかもしれないけれど前世では与えられなかった無償の厚意
人の世へ出れば全てに打算が見えてくる。精霊や妖精の気配に敏感になったからか人の目線や所作で何となく考えている事が判る。貴方の為だと言いつつ自身の為だったり自身の大切な者の為だったりつまりは本人の幸せの為に利用されているように感じる
当たり前の感情のはずが煩わしい
無双をするなら打算も大ありのはずで無双を目指すならば切っても切れない感情であるはずなのに相容れない感情
惚れさせるには自身が他者に対して魅力的になれば良いのだから努力でどうにでもなるけれど相手を思うには至れない
感情が無い訳ではないけれど恋や愛が判らない。打算がある感情が恋や愛だというならば難しい
玉のチートのお陰で相手の本心も知ろうと思えば知る事が出来るだけに下半身無双といった行為のみならば可能だかろうけれどそこに愛が無ければ虚しいだけだと思う
もしかしてボクに無双は無理!?
う~ん。難問だ!!
それに世界が安全かどうかなんて中二っぽいけどデーターベースの内容に違和感があって二国だけとはいえ各国に対して違和感があるんだものコノ違和感を大事にしなくちゃいけない気がする。
前世の記憶があるのもその為かもしれないし某青い雪だるまなロボットの都市伝説的最終話みたいに実は主人公のメガネっ子が寝たきりで眠っている時に見ている夢でしたみたいなのはちょっと…現実を知って生きたい。胡蝶の夢はご遠慮申し上げる!
例え現実がどれほど酷く厳しい状態だったとしてもウソの世界で生きたくない。お爺ちゃんも玉も琥珀も今のボクにとっては大切な家族だから…
まぁ~色々考えるとムスコ無双自体が夢物語みたいで前世では出来なかった事をやってみたいっていうのは記憶持ちにはありがちじゃないかな?記憶を持って生まれた意味が判らないだけに意味なんてないかもしれないけれど意味を持たせたいなって夢みているのかもしれない。
そもそも前世には無かった新装備のムスコを活用するってことを目指すと無双しか思いつかなかったんだよねぇ~特に世界征服がしたいとか王様になりたいとかお金持ちになりたいとか魔王を倒す勇者になりたいとか面倒臭そうで嫌。
個人で完結できる目標が良いってなったらムスコ無双しか思いつかなかった。想像力の欠如かな?人と係わりたいような係り合いたくないような何気に淡泊?無双ってハーレムってことだろうに矛盾しているのは自分でも判ってるんだけど…
今目指しているだけだから将来的には違う目標が出来るかもしれないし今できる事を頑張ろうってことろかな?
男だし強くなる事はきっと無駄にはならないだろうし転移も出来るんだから世界を回っても良いかもしれない。衣食住に不自由しない裏技な旅だけどある意味安心安全な旅になるよね。
前世はお金もなかったし今回もお金は無いけれど頼れる玉と琥珀がいるし人生イージーモードだ。
やったね!
不安に思う必要なんて全くなく玉の視覚でお爺ちゃんを捉えて転移先を決めれば簡単に転移出来た。お爺ちゃんもビックリ。紅さんも驚いていたけど事前に伝えての実験(?)だったので呆然茫然自失という程でもなくお爺ちゃんに挨拶してた。
お爺ちゃんが茫然自失状態なのでしばらく紅さんには待ってもらうことになったけどお爺ちゃんとの挨拶も終え紅さんを金の国へ戻す時も玉の視覚で転移先を確認して送ったら成功
特に紅さんの身に異常もないので完璧だね玉
お土産をお爺ちゃん達に渡したらやっぱりバージョンアップした細工物を作り上げてくれたのでお土産選択は大成功。これで大きくなってもサイズのあった物を作ってもらえる。それも一級品を!木を切って磨けば良いって物でもなく重心のバランス等意外に作るのは難しく専門の工房があるくらいだから自分でも作れるようにお爺ちゃん達に教えて貰うのも計画の内です。
次は5歳になったら赤と青の国へ行く事になる。火と水の精霊が多い国は今からもすっごく楽しみだ。
それまでにもう少し滑舌が良くなっているように特訓はしっかりしなくちゃ。小さいから舌が短くて滑舌が悪いのはどうにもならなかったけど5歳なら今よりはマシになっているはず!?
目指せムスコ無双が将来どうなるかは今からじゃ判らないけれど努力は無駄にはならないはずだから頑張るぞぉ~!




