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神樹の森:2

私は誰?

ココは何処?

夢だよね?

リアルですることになるとは人生何があるか分からないって状況にビックリ思考停止中です。


巨大スクリーンの前で一人で居たはずが気付けばビー玉からソフトボール位のサイズも色もイロイロの仄かに光を帯びたフワフワモコモコ球体に囲まれていて、その向こうには黒猫・金狼・大木が会話しているが今は自分の事でイッパイイッパイ。


落ち着けぇ~落ち着けぇ~、えぇ~っと本当に私は誰?

私は腐女子です!


ってあれ?

思い出そうとしても名前も出てこないのに腐女子って…知りたくもない残念女子だった。


他に朧気に覚えている事は孤児院出身で中卒でパチンコ店の住込みでそれなりに長かったくらい?

進学することも可能だったけど気付けばそうなっていた、みたいな…。はい。良く言えばおっとり悪く言えば鈍いとかトロイと言われてたみたいで受験申込を忘れてたっぽい。

おバカ過ぎるぞ私。


天涯孤独で恋人も子供もいない独り身で職場の同僚も入れ替わりが激しく親しく長い付き合いになる事は無かったみたい。


本の中の登場人物について書かれている内容を読んでいるような感じがして自分の事のはずなのに実感が全くない。


趣味は読書というよりテレビも何もない部屋で一人いるのも退屈で水道光熱費節約の為と勉強も好きだったのもあって多くの時間を図書館で過ごしてた。


中学時代のクラスメイトから腐教活動なるものを受けレベル1の腐女子に進化?


貸してもらった二次創作といわれる本も原作のアニメや漫画、ゲーム等を知らなかったけど知らなくても読めたことが幸い(災い?)したみたい。


世の中には上に貴腐人(神?)とかって上位レベルも存在するとかしないとか。レベルの上げ方も何も知らないのでレベル1(自称)


業界(?)にも詳しくないけど貸してもらった貴重な数々の薄い本の成果か雑食といわれる種族(?)に属していたようです。


何それ?


愛さえあれば年齢なんて性別なんて種族なんて例え触手でもグロ以外はBLでもGLでも複数でも何でもOK。

あくまで愛さえあればですって力説されても…同じ私だよね?


などなど突っ込みどころ満載で無駄な方向へ思考を暴走させてたけど軌道修正軌道修正って今はどういった状況?


自分の手を見ようと思ってもぼやけててよく見えない。眼は良い方だったはずだけど老眼でもきたのか?黒猫さん達は見えるのに…


あれ?そういえば何歳だっけ??


ついでにあちこち触れてみれば感触がおかしい。腕も指も思うように動かないし全体的にプニプニしてるし股に何か挟まっている感じがする。


よく判らないけど本当に赤子になってる?そして裸?私は裸族じゃなかったはずで確か精霊が連れてきたって言ってたよね?


おまけに全体的にカサカサして気持ち悪いし寒いしお腹が減ったぞ!もしや生まれたてで産湯も使わず連れてきたのか!?腹減ったぁ~お乳くださぁ~い!!


「ふぎゃーっ」


何気に理不尽な怒り爆発。

感情の起伏が激しいなんて今までに無かったのに妙に腹立たしい何故??

それも”ふぎゃー”って


「あうぅ~うぅ~あぁ~」


何と!言葉も話せないということは確信したくもなかったけど、知りたくもなかったけど、やっぱり私は赤子なんだ。


おぉ~周囲を取り囲むだけだったキラキラふわふわのマリモもどきが寄ってきてさわさわしてくる。

綺麗ぇ~可愛いぃ~思わず手を差し伸べると小さな手のひらに集まってくれるけど重さも何も感じない軽い!手を上下にして風船のようにして遊ぶ。ふわりふわり何気に楽しいぞ!


いつの間にかホンワカ温かくてカサカサの気持ち悪いのもすっきり爽快。

何て優しいマリモの親戚?浮遊する光るカラフル毛玉?綿毛?えっ精霊なの!?脳内辞書がピコンっと同時通訳機能だけでなく説明もしてくれる超便利っす!


よくよく見ると糸のような手足がついて動かしているみたいだ。

くぅ~可愛いは正義!!

ココはパラダイスですやん。やっぱり夢の世界ですね!

ひゃっほぉ~い


空腹も口元に喉ごしの良い甘くて美味しい果汁のようなものを飲ませてくれる。何の果実か見えてないけど美味しいので問題なし!


ウマウマごっきゅんウマウマごっきゅんウマウマごっきゅん


ぷはぁ~お腹いっぱいっす!

背中をトントンされるとケプっと膨張感のあったお腹が落ち着いて心地良いリズムに眠気がぁ~


今、本当に赤子なら本能のまま寝るのが最善。目覚めたらいつもの朝だなきっと残念だけど仕方ない。それではお休みなさぁ~い。


ぐぅ~


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