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金の国:2

森で育った野生児な環は日々の生活で培った能力を遺憾なく発揮し障害物競争的に軽々とした逃げ足を披露した。小さな体ですばしっこい身軽さは光守様も体力測定的な鬼ごっこに次第に熱中し加減を誤り少し本気の攻撃を放ってしまった。


「あっ!?」


難なく(本人的には命がけの必至)少しとはいえ本気の足止めの攻撃を逃れたのを見て光守様が手加減無用とさらに本気になっていった。一応命の危機には玉や琥珀ば守るので光守様の手加減も必要ないともいえるが見ているだけでも恐ろしい状況に周囲の者達は固唾をのんで見守るしかなかった。


「うっかり手加減を忘れて殺しそうになったが精霊達と妖精にきっちり守られているなら本気でも大丈夫だな。もう手加減なしだから、しっかり逃げろよ」


手加減なしの鬼ごっこは気を抜いて見学する側になっていると攻撃が突如襲ってくるので環を応援していた者達は漏れなく被害者になっていた。普通3歳の子供が大人に手加減なしで追いかけられていれば応援もしたくなる。


とにかく逃げる避けるに専念すれば次の攻撃のリズムが何となく読めるようになったり無駄な動きが減ってきた。まだ3歳だし逃げの一手で攻撃は玉や琥珀と連携したいし一人での攻撃は大きくなってからの訓練で十分だと危険な時には玉と琥珀が守ってくれるので全力で逃げた。


鬼ごっこの終わり方を決めていなかったが紅さんが子供にはマメに水分補給や栄養補給が必要だからと止めに入ってくれたおかげでギリギリ逃げ切ることができた。


体力や逃げ足は十分過ぎる程にあるので体術の型の練習をすることになり相手は普通の人は近付かないし何かあったら困るので紅さんがつとめてくれることになった。


幼子に筋トレではなく柔軟や型を中心に練習するように訓練内容を考えてくれた光守様は脳筋でも基本はふまえてくれるようで変な無茶を強要しないので安心した。通常は紅さんと練習で時々光守様が確認し翌日からの練習内容を変更してくれる。個々の特性を生かしまた無理をさせずバランス良く育ててくれるようだ。


そして練習の後は紅さん立ち会いの元、治療希望者の治療をした。訓練中のケガで死に至る程の重症者は出ないが訓練で共に苦労(?)した仲だからか金の国の人達(主に訓練場の住人)とは変な仲間意識が生まれ治療希望者の治療のお手伝いもしてくれた。


守護の儀も黒の国と同じで宝珠の間でおこない宝珠に触れて淡く光らせるのも同じで色だけが黒ではなく金だった。二回目だからか特に驚く事もなくサクサク儀式も呆気なく終わった。


守護の儀を終えても滞在し訓練を続けた。体術の基本は受け流しで柳の様な竹の様な押されれば下がり下がれば押す。力と力で正面からぶつかるのではなく向かってくる力の方向を少しずらす。力のない幼子でも会得でき重宝しそうだ。重心の移動に何気ない目線、呼吸。息を吸っている時には攻撃はほぼ無いが、ミスリードの場合もあるから注意は必要で繰り返し体に覚え込ませる。


常に周囲に気を配り対処する。上からでも下からでも全方向の気配を気を付けるようにしているが、まだまだ気配なんて読めないけど攻撃の際には攻撃対象を見なければ攻撃できない。


だから視線を感じたら気を付ける。見た目が見た目なので好奇の眼差しは多々あるけど攻撃相手へ向ける眼差しはそんな視線とは違う気配を伴うので感度を上げて気配を読む訓練をする。日々の積み重ねが大切だよね。


型なら森で一人でも続ける事が出来るし一人での型、紅さんと二人での型の練習を元に琥珀とも型の練習が出来るようになった。時々は紅さんも来るので見て貰ってダメなところを修正してもらえるはずだ。


技を見て覚えるもしくは盗む。美しいと感じるのは無駄が無い証拠だから集中して他者をよく見て玉の視界で自分を見ておかしな所、美しく感じない所を修正していく。


腕の角度や足の位置、重心移動に無駄があれば、それだけで隙が生じてしまう。


光守様って脳筋に見えて実は知能派?

本当に個々に合った訓練をさせるのって広く深い知識と多くの経験が必要だと思うんだけど…

まぁ~3歳児相手に本気の鬼ごっこをするくらいだから思慮深かいってことはないか。


適度に休憩も取るが森での生活以上に体力を使うので訓練のある日は疲れ果てて早くに眠ってしまう。そんな日々を過ごしていたが慣れてきたのかある日、夜中に目が覚め隣に紅さんが居ない事に気付き部屋を出てみればどこからか微かに歌声が聞こえてきた。

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