プロローグ 黒き翼の天使サリエル
こんにちは、「雪燐。」と申します
今回初投稿の小説、
『亡者を導きし天使の幻想』をご覧いただきありがとうございます
まだまだ未熟で、小説を書き続けまだ1年((
出来るだけ多くの方に見てもらえると嬉しいなと
駄作者は思っています。
更新率は低めです、すいません
それでは、失礼しました~…
君は言った。
「 貴女とならば私は何処までもついていこう。
貴女が命尽きるその時まで・・・私がそばに居よう。 」
今目の前にいる君は、君じゃないんだろう?
光が消えて、その時燃えるように美しい翼が消えて。
今の君は君らしくない、君じゃない。
あんなに完璧で、欠けている所が無い君が
顔をぐしゃぐしゃにして泣いているわけがない。
そうだろう?ねぇ。
私達で天使界を変えようって決めたんだ。
このままじゃ駄目だって思ったんだ。
だからそのまま無防備に突っ走って来たんだ。
傷がどんなに深くても、もう策がないって思っても、
ぼろぼろになってまで二人で天使界を護ったんだ。
だから・・・だからだから・・・・・・!
「・・・サリエル、もうやめるんだ・・・」
老人のその声を聞いた途端に僕は我に返った。
「・・・いつから居たのですか・・・?」
老人はふっと笑い肩に優しく手を置いた。
「とても前から・・・・・・」
「・・・そうですか・・・」
この事については後にじっくり考えよう。
自問自答繰り返したって答えは出ない。
君はもう此処には二度と現れられないんだ。
私も翼に致命的な傷を負ってしまい、
此処のセカイに居たとしても会えない。
ふふ・・・天使の私が、情けない事だな・・・
老人は背を向け、既に天界への階段を登っていた。
・・・仕事をしなければ。
私は天界の門を潜り抜け、人類の亡者の街へと向かった。