表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12

少女の正体

..........



今から五年前。

ルミが中学一年の頃。


ルミの目の前にはいつもの黒いマントをまとった少女がいる。まるでルミと瓜二つの背格好と顔かたちだ。


マントの少女は優しい笑みを浮かべルミに囁く。


「ルミちゃん。私に任せて。ルミちゃんを虐める悪い奴らは私の敵。二度と虐めができないようにしてあげる」



「ほんとに?そんなことができるの?」



マントの少女はユックリ頷き、「ルミちゃんのためなら何でもできるわ。でもね…」


「でも、なに?」



「ただ、その願い事を叶えるためにはルミちゃんの大切な者が消えるかもしれない」


「大切な物?」


「うん、そうだよ。それさえ覚悟ができれば、必ず願い事は叶うよ」


「大切なものって、…何が消えるの?」


「さあ、リボンのついたカバンかな?真新しい尖った鉛筆かな?学校の教科書かな?それともあのまずい学校の給食だったりして…私にもわからない。でも大切な『もの』がなくなるの」


「そんなのならまた買えるから大丈夫」


「ホントにいいの?」そう念を押しながら、黒いマントの少女の瞳が赤く輝いた。


ルミは二つ返事で頷いた。


……


「その頃まだその少女が悪魔とは気づかず、友達感覚で付き合っていたんです」


「でもその願い事が叶った時、初めてその子の正体が分かりました」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ