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快晴と曇天  作者: 雨鈴
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私の雷雨

心を天気で表すと何になるのだろう。


普段は言葉にできないようなせめぎあいの感情を一人の少女を通して見ていく。



なんか、もう全部どうでもよくなっちゃった。


私はいつも、何か限界を感じる度にこう思う。「もう何も気にしなくてもいいんだ」と思うと心の中の鉛が全て取れたような気がして自然と息もしやすくなる。ただ、大事な何かを忘れているかのような喪失感と少しの焦燥感が残るだけで、後はすべて解決したように感じさせてくれる。

ある人には、これは“逃げ”だとか”現実逃避”だとか言われるかもしれない。けれども私にとっては最大の”自己防衛”であり、”最終手段”なのだ。


私は人間関係で悩むことのない人生を知らない。人とコミュニケーションを取るのが苦手だとか、初対面の人と話すのは得意ではないとか、そういったことではない。


ただ、単純に同じ人と長く過ごすことができないのである。女ならではの、いつも一緒にいるメンバーががっちりと決まってグループができる。そういったグループのメンバーの一人が、どうしても好きになれないことが小学校、中学校、高校と続いてきた。それらの人はすべて同じ人ではないのに、新しい環境になる中でどうしても苦手に思ってしまう人が身近に出てきてしまう。これらは私の性格の拗らせが問題なのか、私がそういった人を惹きつけてしまう何かを持っているのかはわからない。私の苦手な性格の人になぜかとても気に入られてしまうのだ。最初は皆猫をかぶっているため、その人の素は最初の段階では中々見抜けない。また、悪気のない好意を断るほどの根性も持ち合わせていない。こんな自分を好いてくれるなんて、と最初こそはとてもありがたく思うのだが、同じ時を過ごす時間が長くなるにつれ、相手の瞳には、自分の存在がとても都合のいい人と映っているのではないだろうか。また、自分を決して否定しない、肯定だけをくれ、常に自分の欲しい言葉をかけてくれる。そういった、相手が組み込んだプロセスをなぞるだけの機械になっているのではないか。


このように感じてしまうのは私の、”人に嫌われたくない”という、世間体ばかりを気にしてしまう性格が根底にあることはわかっている。


悩みがあるのなら”他のメンバーに打ち明ければよいのではないか”という意見もあるだろう。しかし、”人に気を使われる”ことをよく思うことができないのだ。特に自分が好きな友達であればなおさら、きっとその人は、問題を解決しようと様々な試みをし、私がグループ内で楽しめているか顔色を窺って、自分の気持ちを汲み取って動いてくれることだろう。だが、好きな友達には純粋に楽しんでいてほしい、迷惑はかけたくない、自分の悩みが友達の悩みの種になるようなことはしたくない、と思ってしまう。


これはこのような、普段抱えていても中々言葉にできることのない感情を、一人の少女を通して見ていくストーリーである。


心情を天気で表すと、何になるのだろう。 

とても気分の良い日は快晴とでも言おうか。また、様々な気持ちがせめぎあって心が曇っている時は曇天。私の天気は不安定。常に快晴と曇天の繰り返し。

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