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第七十五章 Where Is Justice?
目の前には、命果てた兵たちの血に黒々と染まった、ハウカヤル川が広がっていた。
ガタァランの僧兵もいれば、サカマシュの兵もいる。
戦闘による負傷で倒れた者もいれば、炎に飲まれて絶命した者もいるが、一つ言えるのは戦いによる死は無惨であるということだ。
しかも、これが宗教による、馬鹿げた集団自殺に過ぎないのであれば、なおさらだ。
「これが…、サミュラカアンの正義だと言うのですか、ハカル王よ」
わたしは耐えきれず、問うた。
「ネウ…」
マカがわたしを制しようとしてくるが、わたしは止まらない。
我が兵は、この茶番に巻き込まれて、意味もなく死んでいったというのか。
腹の傷は痛むが、わたしはマカの肩の支えから身を剥がし、王に詰め寄った。




