70/77
第七十章 Lamenting People’s Disbelief
「サミュラカアン老師は、いつも人間の罪を憂えていた。
感謝を知らず、神の慈しみを知らず、常に憎しみ合い、分裂していく人間を。
ラートで私が見たのもそのような人間模様であった。
サミュラカアン老師は、人にタスラマ神の教えを広め、神との合一を手助けするおつもりだったが、人間の不信心があまりに深刻なため、それは無理だと結論されたのだ。
それが、私とサミュラカアン老師が初めて出会った頃だった。」
「しかし、サミュラカアンは祈りの言葉を捧げていたのではなかったですか?」




