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第七章 The Unknown Will of the King
「マカよ、これはそんなに単純な話なのだろうか。
そもそも君が言うように、北方ではなくラートを攻めるのが今の状況的には有利で、ハカル王にとってもそれは自明なはず。
なぜ、今までの侵略戦争を中断するかのような動きをするのだろう。」
わたしの疑問に対して、今度はラカラスが口を開いた。
「あたしとしては、ハカル王の狙いはこの際どうでもいい。
ハカル王は、ゲームのルールを決める人だよ。
あたしらには、そのルールから外れることなんて許されない。
クドゥンが敗れ、ネウ、戦いの中あなたが行方知れずとなっている間に、あたしは仲間の兵士たちと、サカマシュに仕えると決めた。
選んだり、考えたりすることじゃないんだ。
あたしらが生きるためには、ハカル王に従ってなきゃいけない。
命令に納得できなくても、それ以外の道はないんだ。」




