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第六十六章 The Unusual Situation
王が単身で護衛もつけずに前を歩くなど、異常なことだ。
王の後ろ姿を見つめながら、わたしは小声でマカに耳打ちした。
「ハカル王は、自分はサミュラカアンの弟子だと言っていた。」
マカは、この言葉に少し立ち止まった。
だが、王に不審に思われると感じ、すぐにまた歩き始めた。
「バカな…、ハカル王とサミュラカアンが通じていただと?
だとしたら、この戦争自体、一体何のためのものだったんだ?」
マカは小声で返した。
「わたしにもわからない。
だが、お前の言う通り、全くの茶番であったということだろう。
問題は、目的がわからないということだ。」




