65/68
第六十五章 The King’s Presence
「ああ、ハカル王はあの大火を逃れて、この長老の間にいらしていたようだ。
そこに、我々が合流したというわけだ。」
「そもそも、王自らがこの戦地におられるわけは?」
「そんなこと詮索できるわけがなかろう。
私が聞いたら、戦略上の要請によるもの、とのことだった。
つまり、あれこれ嗅ぎ回るなということだ。
どういった意図なのかはわからんが、この遠征自体、大きな茶番だったのかもしれんな。」
マカがここまで話したところで、長老の間の扉が開いた。
出てきたのは、もちろんハカル王その人だ。
「小一時間が経った。
頃合いだろう。
地上へと戻ろう。」
わたしは、マカに支えられながら、ハカル王の後を追った。




