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第六十一章 Collapse
あっけない幕引きだった。
サミュラカアンの胸を一突き、ピュア・ウォーターが射抜いた。
先ほどまでのサミュラカアンの武術の冴えからは信じられないほど簡単に、致命傷を負わせることができた。
だが、サミュラカアンの半月刀は、同時に私の左の腹を抉っていた。
急所はぎりぎり外れているが、かなりの深手だ。
わたしとサミュラカアンは、もつれ合うようにしてともに倒れた。
わたしたちの斬り合いを目撃したサカマシュとガタァランの兵は、みな列挙して、中州を目指して駆け出し始めた。
その時だった。
ハウカヤル川の上流から、全てを飲み込む龍のような炎が、ゆらめき立ったのは。




