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第五十九章 In Captivity
「王よ、では…、これから何をなさるおつもりでしょうか?」
「知る必要はない。
サミュラカアン老師に導かれれば、自ずと明らかになろう。」
気がつくと、いつの間にか、またわたしの背後にサミュラカアンが立っていた。
喉元に短剣を突きつけられ、抵抗を試みたが無駄だった。
無理もない。
老人とは思えない速さで、ゴスマ、ダギラム、ハルトナをなぎ倒したこの老師は、生半可な武では太刀打ちできない。
三舞剣はまだ床に伏していて、生きているかどうかもわからない。
「では、老師よ、私は少し遅れて参ります故、先に地上へと、ハウカヤル川へとお向かいください。」
ハカル王はそう言うと姿を消した。
わたしは、そのままなす術もなく、サミュラカアンに指図されるままあの暗い階段を上がり、石の扉から外に連れ出されると、驚いたことにハウカヤル川一面で、戦いが巻き起こっているのが見えた。




