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第五十八章 The Quivering Candlelight
「ネウ総大将、この私が、サカマシュの王たるハカルが、無意味に昔話をしていると思っているのか?」
「いえ、滅相もありません。
しかし、今が戦において重要な時であるのも事実。
恐れながら、いささか戸惑っております。」
「ふむ、まぁ無理もあるまい。
お前は駒としてよく働いてくれた。
その褒賞として、我が昔話を聞かせてやっておったのだ。」
駒…?
ハカル王は何を言っているのだ?
壁にかかる蝋燭のゆらめきに合わせるかのように、足元がぐらつき始めるのを感じた。
「いかにも、私はサミュラカアン老師の弟子だ。
そして、老師が求めるのは他でもない、この世を洗い清め、罪を流し去ることなのだ。」




