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第五十一章 The Power of Samurra Khan
「なっ…。」
わたしが呆気に取られているのも束の間、瞬く間に間合いを詰められ、腹に拳を一発お見舞いされた。
完全に虚を突かれた格好となり、なんとか体勢を立て直そうとしたが、次の瞬間、喉元に短剣を突きつけられ、戦闘はあえなく終了した。
「バカな…。
サミュラカアンは既に六十は超えていると聞く。
お前、やはり身代わりか。」
「何度も言うが、私はサミュラカアンに他ならぬ。
そなたは先ほど、私がサミュラカアンであることの証明を求めたが、この状況こそが、一つの証拠と言える。
厳しい修行を重ね、誰よりも深い聖典の理解と、強靭な肉体を備えたものが、タス教を導く立場に至る。
そなたらのような腑抜けた兵士は、私の相手ではないのだ。」




