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第四十八章 Meeting Samurra Khan
しかも、部屋の中では香が焚かれていて、煙っている。
ただでさえ薄暗いのに、ますます視界が遮られ、見えづらい。
そもそも、一体どのような仕組みで空気を循環させているのだろうか、という疑問がふと湧いた。
しかし、そんなことよりも、今は、サミュラカアンを押さえるのが先だ。
わたしは目を細めて部屋を見渡した。
すると、円卓の周囲に並べられた椅子の一つに、ぼんやりとした人影が、微動だにせず、じっと座っているのが見えた。
一体、いつからそこにいたのだろう?
薄闇の中のその人影に向かって、わたしは声を発した。
「あなたがサミュラカアンか…?」




