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第四十四章 Into the Hidden Opening
ダクラム・ハートゥムは石板に近づくと、軽々と板を引き上げた。
マカとの戦闘で痛手を負っているはずだが、やはりタス教の僧兵だけあって、鍛え方も並ではないのだろう。
「さて、ネウとやらよ、ここが入り口だ。
すぐ階段になっていて、しばらくいくと通路がある。
通路をまっすぐ進むと、サミュラカアン老師がいる長老の間に辿り着く。」
わたしは、ダクラム・ハートゥムに向き直った。
「タス教の長老殿よ、ここまでの道案内、誠に助かった。
この先は、わたしたちだけで進むべきだろうな?
長老の間まで敵である我々を案内したとあっては、お前もこの先困るであろうから。」
「お気遣い痛みいる。
そうだな、私の案内はここまでとさせていただこう。
入り口は私が支えているから、今のうちに入るがよい。」




