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第三十七章 Swimming in the Sacred River
「ネウ、と言ったか?」
無言で歩いていたダクラム・ハートゥムが、唐突に声をかけてきた。
「ああ、なんだ?
ハウカヤル川で水泳でもするのか?」
「そうだ、川に入る。
と言っても、ハウカヤル川はそんなに深くない。
ゆっくり進めば流されずにすむだろう。
まして、その重そうな装備ならなおさらだ。」
「川に入るだと…?
わたしは、サミュラカアンに用があるのだが。」
「だから、サミュラカアン老師の元に、連れて行ってやろうと言うのだ。
信じぬのなら、引き返すんだな。
マカだったか?
お前のご友人の忠告は正しいよ。
この先進んでも、お前さんの身にろくなことは起きない。」




