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第三十ニ章 The Underground Passage
「地下通路か、どうやってそこに辿り着くべきかな。」
そして、辺りを見渡すと、マカにボコボコにされた僧兵が伸びている。
こいつを連れて行けばいい、と思った。
「お前、名は何と言う?」
「まだ何か用があるのか…?
ダクラム・ハートゥムだ。」
僧兵は、荒くなる呼吸を抑えながら答えた。
「地下通路への道案内を頼めるか?」
「道案内だと?
正気か?
戦場の真っ只中で、敵を信用するなんて、サカマシュの兵はよほどバカと見える。」
「ネウ、私は賛成しかねるぞ…。
確かに地下通路の存在を教えてくれたのはこの僧だが、生殺与奪の権が私の手にあると思ったから答えたまでだ。
寺院の中は、そいつらの領域だ。
とてもじゃないが、信用できまいぞ。」




