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第二十四章 Withdrawal
「バカな!
だとすれば本当に内通者がいたということになる。」
わたしは耳を疑った。
「一体どういうことだ?
しかし、もはやそれは後回しだ。
我々の侵攻が知られている以上、これはもう奇襲ではなくなった。
地の利も向こうにあり、数の上でもこちらが劣勢だら。
とにかく、進軍を止めなければならない…。」
「しかし、ネウ様。
各隊は既に全速力で進軍を開始しております。
今から止めるのは、間に合わないのではないでしょうか?」
「しのごの言っている場合ではない!
伝来馬を用意しろ。各隊に進軍停止を伝えるのだ。
撤退の狼煙も上げよ。
マカ隊は、先ほどここから出発したばかりだ。
わたしが追いかけて、マカ隊は引き連れて帰還しよう。
ラガナルはおるか?」
「はっ、ここに。」
「しばしここを留守にする。
その間の指揮は副将のお前に託す。」




