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第二十三章 The Return of the Sentries
各隊が進軍を開始した今、ガタァランに気付かれるのは、もはや時間の問題と言える。
だが、今は日が昇ったばかりの早朝で、しかも軍を動かしたのは今しがたのことだ。
なのに何故、僧兵がこんなにも早く動き始める?
どう考えても、これは異常事態だ。
すぐに作戦を変える必要がある。
そう思ったところへ、マトゥシュラダン山脈北部に放った斥候が、衝撃的な知らせを持って戻ってきた。
「ネウ様、た、ただいま戻りました。
落ち着いて、聞いてください。
ガタァランの僧兵500名ほどが、北部の山間、ハウカヤル川の傍に陣取っております。
明らかに戦闘に備えている様子で、私たちの侵攻を予見していたとしか思えません。」
「バカな!
だとすれば本当に内通者がいたということになる。」
わたしは耳を疑った。
「一体どういうことだ?
しかし、もはやそれは後回しだ。
我々の侵攻が知られている以上、これはもう奇襲ではなくなった。
地の利も向こうにあり、数の上でもこちらが劣勢だら。
とにかく、進軍を止めなければならない…。




