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第十七章 Strange that We Have Seen No Sentries
「マカ、道中話したように、わたしの作戦は変わっていない。
見張りすらいないこの状況、ガタァランは、きっと本当に戦いを予期していない。
何しろ、この宗教国家に戦いを挑むことが畏れ多すぎて、400年間他国に攻め入られたことがないんだ。
いくらサカマシュが北方の周辺国家にちょっかい出しているとは言っても、さすがにガタァランにまで攻め込むとは思ってもみないだろうね?」
「そうだな、わたしもそれには同意するが…、
だが、見張りが一人もいないとは、さすがに有り得るのだろうか。
もちろん、わたしたちは短期決戦に持ち込むために、かなりの速度を保って行軍してきた。
ガタァランが途中で気付いたとしても、何の手立てもできず、手遅れだっただろう。」
マカは確かめるようにゆっくり、違和感について語り始めた。




