表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/48

レベル4

 アルフレッドは盗賊団討伐の成功により、レベル4に上がり、新たな力と自信を手に入れました。彼はギルドホールに戻り、次なる冒険の準備を整えました。ギルドの掲示板にはさまざまな依頼が並んでいましたが、その中でも特に目を引くものがありました。


新たな依頼

依頼内容:失われた古代の遺跡を調査せよ

古代の遺跡が森の奥深くに発見されました。遺跡には貴重な宝物が眠っているとされ、多くの冒険者が挑戦しましたが、誰も帰ってきていません。遺跡の調査と宝物の回収を依頼します。


報酬:

200ゴールド

遺跡から得られる戦利品

なお、遺跡の中で財宝などを発見した場合、考古学的価値が高い物品は依頼主が回収されるものとし、冒険者の取り分は十分の一とする。


依頼主:

バルダネリア帝国考古学協会


 アルフレッドは、これまでの冒険で培った経験を活かし、新たな仲間を選んだ。彼は多様なスキルセットを持つメンバーを集めることにした。


 まずはウィザードのエリスに声をかけた。彼は魔法の研究に長け、強力な攻撃魔法と補助魔法を使いこなす。特に火炎魔法と氷結魔法を得意とし、遠距離からの支援が期待できる。


「エリスさん、少しお話しできますか?」


 エリスは魔法書を閉じ、アルフレッドに目を向けた。


「もちろんです。何かご用でしょうか?」


 アルフレッドは依頼書を見せながら説明した。


「古代の遺跡を調査する依頼を受けたいんだ。君の魔法が必要だと思って、声をかけたんだ」


「面白そうな依頼ですね。私の力が役に立つなら、ぜひ参加させてください」


 エリスが仲間になった。


 次はローグのロクサーヌだ。彼女は影のように静かに動き、罠の解除や隠密行動を得意とする。スピードと巧妙さで敵を翻弄し、情報収集や偵察も担当出来る。


 アルフレッドはギルドの暗がりに隠れるようにしていたロクサーヌに声をかけた。


「ロクサーヌ、少し話せるか?」


 ロクサーヌは静かに微笑み、近づいてきた。


「あらアルフレッド、何か面白い依頼でも?」


 アルフレッドは再び依頼書を見せ、説明を続けた。


「古代の遺跡の調査が必要なんだ。君の隠密行動と罠の解除が役立つはずだ」


「なるほど。罠がたくさんありそうね。面白そうだから参加するわ」


 ロクサーヌが仲間になった。


 最後に、パラディンのガレスを仲間に選択した。ガレスは聖騎士としての訓練を受け、強力な防御と回復能力を持つ。剣と盾を使い、前線で敵の攻撃を引き受け、仲間を守る役割を果たすことが出来た。


 アルフレッドは訓練場で汗を流しているガレスの元へ向かった。


「ガレス、少し話せるか?」


 ガレスは剣を収め、アルフレッドに向き直った。


「もちろんだ、アルフレッド。何か依頼か?」


 アルフレッドは依頼書を見せ、説明を続けた。


「遺跡の調査が必要なんだ。君の防御と回復能力が頼りになる」


「了解だ。君のパーティに加わろう」


 ガレスが仲間になった。



 アルフレッドがガレスを仲間に加えたことで、チームが揃った。彼らはギルド内の一角にあるテーブルに集まり、これからの冒険について話し合うことにした。テーブルには簡素ながらも心のこもった食事と、ワインの盃が並んでいる。


「皆、ここに集まってくれてありがとう。これから古代の遺跡を調査する依頼を受けることになった。君たちの力を借りて成功させたいと思っている」


 アルフレッドの言葉に続いて、エリスがまず盃を取り、微笑んで言った。


「アルフレッド、君と共に冒険できることを光栄に思うよ。魔法の力で君たちを支えるつもりだ」


 エリスはワインを一口飲み、テーブルに盃を戻した。次にロクサーヌが話し始める。


「私も楽しみよ。古代の遺跡なんてワクワクするわ。罠の解除や隠密行動なら任せて」


 彼女も盃を持ち上げ、ワインを少し飲んでからアルフレッドに視線を戻した。


 ガレスも盃を取り、深い声で言葉を紡ぐ。


「聖騎士として、皆を守るのが私の役目だ。前線で敵を引き受ける。安心して進んでくれ」


 彼は一気にワインを飲み干し、盃をテーブルに戻した。アルフレッドは頷いた。


「ありがとう、みんな。これからの冒険に向けて、チームワークを大切にしよう」


 彼も盃を持ち上げ、軽くワインを飲んだ。


 そこでアルフレッドは言った。


「エリス、君の魔法の力についてもっと聞かせてくれないか?」


「もちろんだ。私の家系は代々、強力な魔法使いを輩出してきた。火炎魔法と氷結魔法に特化しているのは、私が特に興味を持って研究してきたからなんだ。遺跡の調査でも、その力が役立つと思う」


「頼りにしているよ。ロクサーヌ、君はどうして盗賊になったんだ?」


 ロクサーヌは少し笑みを浮かべながら答えた。


「幼い頃から街の裏通りで生き抜いてきたからね。自然と盗賊の技術が身についていったの。罠の解除や隠密行動は私にとって第二の自然よ」


 アルフレッドは頷き、次にガレスに目を向けた。


「ガレス、君はどうして聖騎士になったんだ?」


 ガレスは少し考え込んでから答えた。


「私の家族は代々、聖騎士の家系だ。幼い頃から鍛錬を積み、人々を守るために生きることを教えられてきた。君たちと共に戦えることを誇りに思っている」


「ありがとう、みんな。これからも力を合わせて頑張ろう」


 彼らは再び盃を持ち上げ、乾杯した。こうして、新たな仲間との絆を深めたアルフレッドたちは、次なる冒険に向けて準備を整えた。これから待ち受ける困難に立ち向かうため、彼らは互いの力を信じ、協力し合う決意を固めた。



 アルフレッドは新しい仲間たちと共に、遺跡へと向かった。彼らは装備を整え、準備を万全にして出発した。道中、彼らは協力しながら進み、互いの信頼を深めていった。


 道中のキャンプで彼らは炎を囲っていた。


「みんな、遺跡に着いたら慎重に動こう。どんな罠や敵が待ち受けているか分からないからな」


 アルフレッドが言うと、エリスは魔法書から目を上げた。


「私は魔法で道を切り開こう。特に魔法が役立つようであればいいが」


 ロクサーヌはワインを口に含んだ。


「だけど遺跡なんて久しぶり。私が先行して罠を確認するわ。お宝が残ってればいいけど」


「前線は任せてくれ」


 ガレスは言って今日の狩りで捕まえたウサギの肉を頬張った。


 新たな冒険が始まり、彼らは未知の遺跡でどんな試練に直面するのか、期待と緊張が入り混じっていた。



 やがて地図に記された道を進み森を抜けると、古びた石造りの遺跡が姿を現した。蔦に覆われた入り口は重厚な雰囲気を醸し出し、中に何が待ち受けているかを物語っていた。


「ここが遺跡か。みんな、気を引き締めていこう」


 アルフレッドは剣と盾を構える。エリスは真剣な眼差しで遺跡を見つめる。


「魔法の反応が強い。中にかなりの力が秘められているみたいだな」


 ロクサーヌは「先行して罠を探るわ。気をつけて後についてきて」そう言って先行した。


「後ろは任せてくれ。敵が来たらすぐに対応する」


 ガレスはパーティの背後に注意を向ける。


 ロクサーヌが先頭に立ち、慎重に遺跡の中に足を踏み入れた。彼女の目は闇に慣れ、隠された罠や仕掛けを見逃さなかった。彼女の鋭い感覚が頼りであり、パーティの安全を確保するために必要不可欠な存在だ。


「こっちに来て。床に仕掛けがある」


 彼女は巧みに罠を解除し、パーティは無事に進むことができた。遺跡の奥に進むと、広間に出た。そこには古代の彫刻や絵画が描かれ、かつての栄華を物語っていた。


 広間にたどり着くと、ロクサーヌは再び先頭に立ち、周囲を注意深く観察した。


「この場所も油断できないわ。隠された仕掛けがありそう」


 彼女は壁際に目を向け、古びたレリーフに手を触れた。すると、軽いクリック音が響き、壁の一部が開いて隠し通路が現れた。


「すごいね、ロクサーヌ。君がいなければ見つけられなかったよ」


 アルフレッドの言葉にロクサーヌは微笑みながら答えた。


「この遺跡にはまだまだ秘密がありそうね。気を引き締めて進みましょう」


 隠し通路を進むと、突然、天井から矢が飛んできた。しかし、ロクサーヌの敏捷さが光る。彼女は瞬時に反応し、矢を避けると同時に、その発射装置を見つけて罠を無効化した。


「君の反応速度にはいつも感心させられるよ、ロクサーヌ」


 ガレスは感嘆していた。ロクサーヌは笑みを浮かべる。「ありがとう。でも、これはまだ序の口よ。もっと厄介な罠が待ち構えているかもしれない」


 さらに進むと、広間の中央に古代の宝箱が置かれていた。ロクサーヌは慎重にその周囲を調べた。


「やっぱりね。この宝箱にも罠が仕掛けられているわ」


 彼女は宝箱の周囲に張り巡らされた罠を見破り、細心の注意を払ってそれらを解除した。無事に罠を解除し終えた後、宝箱を開けると、中には貴重な文献や宝石が詰まっていた。


「素晴らしい仕事だ、ロクサーヌ。この宝はきっと依頼主にも喜ばれるだろう」


 アルフレッドの言葉にロクサーヌは肩をすくめる。


「皆の役に立てて嬉しいわ。この調子で進みましょう」


 遺跡の最深部に差し掛かると、大きな石扉が彼らの行く手を阻んだ。扉には複雑な仕掛けが施されており、確かにレベル4くらいの冒険者ならここで足止めされてしまうところだ。


 ロクサーヌは扉の前に立ち、その複雑な仕掛けをじっくりと観察した。


「これはかなり難解なパズルね。でも、大丈夫。少し時間をくれれば解けるはず」


 彼女は集中し、仕掛けを一つ一つ解いていった。時折、エリスやガレスも助言を交えつつ、ロクサーヌは最後の仕掛けを解いた。


「やったわ。これで扉が開くはずよ」


 重厚な石扉が音を立てて開き、彼らの前に遺跡の最奥部が現れた。そこには、依頼の目的である古代の文献や財宝が保管されていることが分かった。


「みんな、よくやった。この調子でお宝を回収して帰ろう」


 ロクサーヌの機敏さと鋭い観察力のおかげで、パーティは無事に遺跡の最深部まで到達し、依頼を成功させることができた。


 そこで突然、エリスの魔法の探知に反応があった。


 エリスは魔法の探知に反応した瞬間、周囲を警戒し始めた。彼の目は鋭く、手には魔導書が握られている。彼は落ち着いて深呼吸し、魔力を集中させた。


「気をつけろ。何かが近づいてくる!」


 エリスの声は冷静でありながらも緊迫感に満ちていた。彼の周りには微かな魔力の波動が漂い、まるで空気そのものが変化するかのようだ。エリスは指先で軽く呪文を唱え、探知魔法の範囲を広げる。彼の視線は鋭く、闇の中に潜む危険を探し求めている。


「東の壁の隙間だ、動きがある」エリスが低い声で告げた。


 彼の言葉に反応して、アルフレッドは剣を構え、ガレスは盾を前に出して防御の準備を整えた。ロクサーヌもすぐに姿勢を低くし、周囲を警戒する。彼ら全員がエリスの指示を信頼し、その鋭い直感に従って行動を開始した。


「私たちを囲むように動いている。複数の敵がいるようだ」エリスが続けて報告した。


 その瞬間、石の壁の隙間からスケルトンの兵士たちが現れた。錆びついた武器を手に取り、アルフレッドたちに襲いかかった。エリスは一歩後退し、すぐに攻撃魔法の詠唱を始める。


「炎の精霊よ、我が声に応え、敵を焼き尽くせ!」彼の声は力強く響き渡り、周囲の空気が一瞬で熱を帯びる。


 エリスの魔法が完成する前に、スケルトンの兵士たちは既にアルフレッドたちに接近していた。しかし、エリスは冷静さを保ち、視線を一瞬も外さずに魔法の準備を整え続けた。彼の魔法の探知がなければ、この不意打ちは避けられなかったかもしれなかった。


「ガレス、左側を守れ! ロクサーヌ、右側の敵を頼む!」アルフレッドは的確な指示を出し、パーティ全体の動きを統制した。


 アルフレッドの指示に従い、ガレスは左側で盾を構えてスケルトンの攻撃を防ぎ、ロクサーヌは右側の敵に対して素早く動いて敵を牽制した。アルフレッドは正面からスケルトンの兵士に立ち向かい、その剣技で一体ずつ倒していく。


「今だ、エリス!」アルフレッドが叫んだ。


 エリスは満を持して、炎の魔法を解放した。炎の波がスケルトンの兵士たちに襲いかかり、瞬く間に彼らを焼き尽くした。燃え上がる骨の残骸が地面に散らばり、戦闘は終息した。


「見事だ、エリス。君の魔法がなければ、危なかった」アルフレッドが感謝の意を込めて言った。


 エリスは微笑みを浮かべ、「皆の協力があったからこそ、成功したんだ」と答えた。彼の冷静な判断と強力な魔法が、パーティ全体の危機を救った。


 エリスの炎の魔法がスケルトン兵士たちを焼き尽くし、戦闘が一段落したかと思ったその時、遺跡の奥から重々しい足音が響いてきた。足音は徐々に近づき、その正体が明らかになると、アルフレッドたちはその威圧感に一瞬息を呑んだ。


「気をつけろ。まだ終わっていない」アルフレッドが緊張した声で告げた。


 暗闇の中から現れたのは、他のスケルトン兵士とは一線を画する威厳を持つスケルトンリーダーだ。全身を漆黒の鎧で覆い、手には巨大な剣を握っている。その眼窩には赤い光が灯り、邪悪なオーラを放っている。


「グルアアァァ!」スケルトンリーダーは不気味な咆哮を上げ、アルフレッドたちに向かって歩を進めた。


「みんな、構えろ! これは手強い相手だ!」アルフレッドが声を張り上げた。


 ガレスはすぐに盾を構え、前線に立って防御態勢を取った。ロクサーヌは一瞬の隙を見逃さず、素早くスケルトンリーダーの側面に回り込む。エリスは後方から魔法の準備を整え、アルフレッドは剣をしっかりと握り直した。


 スケルトンリーダーはまずガレスに攻撃を仕掛けた。巨大な剣が振り下ろされ、ガレスの盾に衝撃が走る。ガレスは力強く盾を構え、攻撃を受け止めながらもその威力に押されて一歩後退した。


「ガレス、大丈夫か?」アルフレッドが叫んだ。


「まだまだだ!」ガレスは声を張り上げ、再び防御態勢を整えた。


 その隙を見計らって、ロクサーヌがスケルトンリーダーの背後から素早く動き出し、短剣で致命的な一撃を狙う。しかし、スケルトンリーダーは反射神経も優れており、振り向きざまに大剣を振り回してロクサーヌを牽制した。


「くっ、反応が速い……」ロクサーヌはすぐに距離を取り、次の機会を伺う。


「エリス、今だ!」アルフレッドが叫んだ。


 エリスは魔法の詠唱を完了させ、強力な火炎魔法をスケルトンリーダーに向けて放った。炎の渦がリーダーを包み込み、その鎧を焼き焦がした。しかし、スケルトンリーダーは炎の中から現れ、攻撃の手を緩めない。


「この魔法でも倒れないのか……!」エリスが驚愕の声を漏らした。


「ならば、俺たちの力を合わせるしかない!」アルフレッドは叫び、剣を高く掲げた。「みんな、力を合わせるんだ!」


 ガレスは再び前に出てスケルトンリーダーの攻撃を受け止め、アルフレッドはその隙をついてリーダーの鎧の隙間を狙い、渾身の一撃を繰り出した。ロクサーヌも瞬時に反応し、リーダーの動きを封じるために足元を狙う。


「エリス、今度こそ決めてくれ!」アルフレッドが叫んだ。


 エリスは最後の力を振り絞り、最強の氷結魔法を発動させた。氷の槍がスケルトンリーダーを貫き、その体を凍りつかせた。リーダーは最後の咆哮を上げながら、その場に崩れ落ちた。


「やったぞ!」ガレスが喜びの声を上げた。


 アルフレッドは剣を納め、仲間たちの顔を見渡しながら言った。「みんな、よく頑張った。これで遺跡の調査を続けられる」


「ええ、でも油断は禁物よ」ロクサーヌが微笑みながら答えた。


「そうだな。次の戦いに備えて、しっかりと準備を整えよう」エリスも笑顔を見せた。


 遺跡は静寂に包まれ、戦いの終わりを告げた。こうして、アルフレッドたちはスケルトンリーダーを倒し、遺跡の奥深くへと進んでいく。



 アルフレッドたちは遺跡の奥深くに進むと、壮大な石の扉が目に入った。扉には古代文字が刻まれており、神秘的な輝きを放っている。


「この扉の先に重要な何かがあるはずだ。文字を解読してみる」エリスが進み出た。


 エリスが魔法を使って古代文字を解読し始めると、石の扉がゆっくりと開いた。内部には広大なホールが広がり、中央には大きな石碑が立っている。


「これは……すごい光景だな。ここに何が隠されているのか」


 ガレスは息を微かに飲んだ。


「見て、あの石碑。何かの儀式に使われていたのかもしれない」ロクサーヌは指さす。


 アルフレッドは慎重に周囲を見渡しながら、石碑に近づいた。石碑には複雑な模様と古代の象徴が刻まれており、魔力が感じられた。


「この石碑、強力な魔法の力を秘めているようだ。触れると何かが起こるかもしれない」エリスが言った。


 アルフレッドは石碑に手を伸ばし、そっと触れた。その瞬間、石碑が輝き出し、光の柱が天井に向かって立ち上がった。


 光が収まると、石碑の下から隠された宝物が姿を現した。金銀財宝に加え、古代の魔法道具や貴重な書物が並んでいる。


「これが遺跡の秘宝ね。見事なものだわ……凄い!」ロクサーヌは興奮を隠しきれなかった。


「これだけの財宝があれば、考古学協会のためにも大きな助けになるだろう」ガレスは静かに言った。


「この魔法道具、かなりの価値があるな。学者たちも喜ぶでしょう」エリスは財宝の一つを手に取った。


 アルフレッドは満足そうに微笑みながら仲間たちに言った。「みんなの協力のおかげだ。この宝物を持ち帰って、依頼を完了しよう」



 帰路――。

 宝物を持ち帰るため、アルフレッドたちは慎重に遺跡を後にした。遺跡を出ると、帝都ハイドエールへと続く道を進む。道中、彼らは互いの健闘を称え合い、絆を深めた。


 そうしてギルドに戻ったアルフレッドたちは、依頼の成功を報告した。ギルドの仲間たちは彼らを称賛し、アルフレッドは手に入れた報酬で装備を新調したり少しばかりの贅沢をした。


「みんな、また会うことがあったらよろしくな。また新たな挑戦が待っている」アルフレッドは言った。


「ああ、次の冒険が楽しみだ」ガレスは笑みを浮かべた。


「どんな魔法の謎が待っているかね。そうだといいが」エリスは今回の冒険に満足している様子だった。


「スリル満点の冒険なら任せて。またお宝の匂いがしたら呼んでね~」ロクサーヌは笑顔だった。


 アルフレッドは新たな仲間たちと杯を交わし、さらなる冒険への意欲を胸に秘め、次の依頼に向けて心を向けていた。新たな試練と未知の世界が彼らを待ち受けていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ