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【第09回】第一幕・襲撃(09)予期せぬ出番………………#066〜#069

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#066■複合商業施設『ブルーノア』・イベントステージの脇

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          物陰でヒーローキャラクターショーを見てい

          る大王たち。

  ゴールドス大王「(ブロンズンに)ほんとにここら辺なの?」

    ブロンズン「へい! さっきまで反応が出てましたが、今

          は何も。たぶん、この敷地のどこかだと…」

  ゴールドス大王「んもぅ、たぶんじゃ困るわねえ」

          ステージでは悪者キャラクターたちが倒され

          るアクションが続いている。

    ブロンズン「(ステージを見て)…しかし、たった一人を

          相手に弱い奴らですね」

  ゴールドス大王「まったくだわ、情けない」

          その背後から係員らしき男が声をかける。

       係員「おまえたち、何してるんだ? さぼってない

          で、さっさとステージに上がれ!」

          有無を言わせず大王たちをステージに突き出

          す係員。


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#067■同・イベントステージ

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          ゴールドス大王たちの登場に歓声を上げる観

          客。

          戸惑う大王たち。

          動きを止め唖然とするショーのメンバーたち

          と司会の女性。

          わけが分からず顔を見合わせる。

          ステージを注目する観客。

    ブロンズン「(小声で)大王様、まずい展開ですぜ」

  ゴールドス大王「(小声で)いや、いい機会だわ。こいつらが

          倒せないアイツをやっちまいなさい」

    ブロンズン「へい!」

    シルバード「(両手を挙げ)グゥワォ」

          再び歓声を上げる観客。

    司会の女性「(機転を利かせ)さあ、みんなー、“がんば

          れー”ってヒーローを応援しよう」

          子供たちの黄色い声援が飛ぶ。

          観客の手前、仕方なく決めポーズを取る主役

          のヒーロー。

          襲ってくるブロンズン。

          パンチを出す主役のヒーロー。

          ブロンズン、それをかわしレイザーガンで顔

          を殴る。

          ステージ下に転げ落ちる主役のヒーロー。

          観客と悪役キャラクターたちからどよめきの

          声。


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#068■同・広場

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          女の子の手から離れる赤い風船。

          それを追いかける女の子。

          話に夢中の両親、気づかない。


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#069■同・イベントステージ

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          悪役キャラクターたちを次々と倒すブロンズ

          ンとシルバード。

          愉快に見ているゴールドス大王。

  ゴールドス大王「フォッ、フォッ、フォッ。そうよ、そう。や

          っちまいなさい」

          あまりのリアルさに言葉をなくす観客。

          泣き叫ぶ子供たち。

          ステージのセットを壊していくブロンズンと

          シルバード。

          堪りかねて逃げ出す観客たち。

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