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【第08回】第一幕・襲撃(08)不吉な予感…………………#057〜#065

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#057■複合商業施設『ブルーノア』・全景

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          海を望む立地にこぢんまりとしたヨーロッパ

          風の造り。

          入場門を抜けると広場がある。

          そこを通っていくと両脇に店舗が並ぶアーケ

          ード。

          さらに、その先にはイベントステージと隣接

          するジェットコースターがある。


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#058■同・走るジェットコースター

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          轟音を上げ軌道を突き進む。

          一番前に乗っている健とレイナ。

        健「乗りたくもないのに、まったく強引だな」

      レイナ「(大声で)そうね、最高の気分ね」

        健「(大声で)そうじゃない」

      レイナ「…※♯♪#*&≫÷?」

        健「(聞こえず)はー?」

          急降下したり回転したりで、レイナの胸元の

          ペンダントが揺れている。


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#059■浅葱山・中腹

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          宇宙船である3つの球体が団子状に連結して

          いる。

ゴールドス大王の声「ブロンズン、まだかしら?」


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#060■宇宙船・内部

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          それぞれが行き来できるようになっていて、

          壁は機械類で覆われている。

          探知機の情報を大画面のディスプレイで確認

          しているブロンズン。

    ブロンズン「しばし、お待ちを。大王様」

          その横で手鏡に映った自分に見とれているゴ

          ールドス大王。

    ブロンズン「大王様、エネルギーをキャッチしました」

  ゴールドス大王「あら、ほんと?」

    ブロンズン「ただし、微量です。途切れるかも知れません

          ぜ」

  ゴールドス大王「(覗き込んで)どれどれ、どこかしら?」


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#061■複合商業施設『ブルーノア』・広場

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          中央に大きな青い天使の像があり、その下で

          白い鳩の群れが地面の餌をついばんでいる。

          楽しそうに行き交う人々。

          ベンチに座っている赤い風船を持った女の子

          (4)とその両親。

          一角にオープンカフェがある。


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#062■同・オープンカフェ

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          テーブルの健とレイナ、向かい合って座って

          いる。

      レイナ「ねえ、“キャンパス・フェスティバル”には

          何かで参加するの?」

        健「いや何も……そっちは?」

      レイナ「お化け屋敷のお化け」

          と、幽霊のポーズをする。

        健「え、嘘?」

      レイナ「嘘よ、騙された〜」

          と、笑いころげる。

        健「そんなに笑うことないだろ」

      レイナ「だって、真剣な目で“え、嘘?”って」

          店員がコーヒーとコーラを持ってくる。

      レイナ「(店員に)ありがとう。……(コーラを一口

          飲んで)無理矢理誘って悪かったかしら? 

          なんかいやいやな感じだったし」

        健「そんなことはない。でも……」

      レイナ「でも?」

        健「学園のマドンナとデートなんて、憧れている

          連中から半殺しにされるかも」

      レイナ「嫌な言い方ね。だいいちデートじゃなくて、

          昨日のお詫びを兼ねてだから……勘違いしな

          いでね」

        健「ご心配なく。俺はそんなお人好しじゃないか

          ら…」

          急に顔を歪める健。

          健の頭の中にノイズが走る。

        健「(側頭部を押さえ)……」

      レイナ「どうしたの?」

        健「いや、なんでもない……」

          怪訝な表情で周りを見回す健。


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#063■同・イベントステージ

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          ヒーローキャラクターショーを上演中。

          大勢の家族連れで盛り上がっている。

          襲いかかる悪役キャラクターたちを、お決ま

          りのパターンで倒していく主役のヒーロー。

          声援を送る子供たち。


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#064■同・オープンカフェ

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          話が途切れた後、レイナの胸元のペンダント

          に目がいく健。

      レイナ「(気づいて)どこ見てるのよ?」

        健「(指で差す)それ」

      レイナ「(触る)これ?」

        健「昨日はそれじゃなかった」

      レイナ「よく覚えてるわね。私ね、アクセサリーづく

          りが趣味なの」

        健「へえ」

      レイナ「私が大好きな人から貰ったストーンを使って

          ペンダントに仕上げたの」

        健「大好きな人?」

      レイナ「気になる?」

        健「ならない。珍しい石だから目がいっただけ。

          (周りを見ながら)さあてと、その彼氏がこ

          ない内に帰ろうな」

      レイナ「えっ、もう? これだけじゃお詫びにならな

          いでしょ」

        健「いや充分、これ以上ここにいても。恋人同士

          でもないし」

      レイナ「え?…まあ、そうね。OK」


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#065■白鳥博士の家・リビング

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          暖炉があり、壁には大きな振り子時計。

          ソファーでくつろぎ、TVで映画を観ている

          白鳥博士。

          突然、大きなクシャミをする。

     白鳥博士「誰じゃ、噂をしとるのは」

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