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【第17回】第二幕・追撃(06)狙われたレイナ……………#119〜#126

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#119■海浜公園

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          ジャングルジムなどの遊具がある場所。

          ベンチで休憩しているレイナ。

          目の前にコウモリが一羽飛んでくる。

      レイナ「コウモリ? こんな朝から変ね」

          もう一羽くる。……そしてまた一羽。

      レイナ「なんか、気味が悪いわ」

          恐る恐る周りを伺う見るレイナ。

          ジャングルジムに止まった二十数羽のコウモ

          リがレイナを睨んでいる。

      レイナ「ひぃ!」

          立ち上がり振り返ると、ブロンズンとシルバ

          ードが立っている。

      レイナ「キャァ!」

          慌てて逃げ出すレイナ。

          走りながら携帯電話を取り出し、発信ボタン

          を押す。

      レイナ「あ、おじいちゃん!」

   白鳥博士の声「(眠そうに)レイナか、なんじゃこんな朝早

          くに…」

      レイナ「大変! 奴らがまた現れたわ」

   白鳥博士の声「何! あの宇宙人たちか! 今どこじゃ?」

      レイナ「はあー?! 宇宙人って、どういう意味?」


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#120■同・芝生広場

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          後ろを振り返りつつ必死で逃げるレイナ。

      レイナ「もう、いやー。なんで私を狙うのよ〜!」

          追ってくるブロンズンとシルバード。

          舞い上がりレイザーガンをレイナに連射する

          ブロンズン。

          走るレイナの両側の芝生がレイザーガンで次

          々と弾かれていく。

          広場の端にポツンと立つ大木の陰に隠れるレ

          イナ。

          それと同時に深紅の影が現れる。

          クリムゾンXである。

          大きくジャンプして、ブロンズンに飛びかか

          るクリムゾンX。

          地面に叩き落とされるブロンズン。

      レイナ「あっ、クリムゾンX?」

    ブロンズン「お、おまえ?」

          ひらりと降り立つクリムゾンX。

   クリムゾンX「また、会ったな」

    ブロンズン「くそっ。懲りない野郎だな。またボコボコに

          されたいか?」

          と、立ち上がりレイザーガンをクリムゾンX

          に向ける。

          瞬時に跳んでブロンズンの頭を連続キックす

          るクリムゾンX。

          よろけてレイザーガンを落とすブロンズン。

    ブロンズン「は、早い!」

          シルバードが殴りかかってくる。

          クリムゾンX、それをかわし腕を掴みグルグ

          ルと回して放り投げる。

          レイナのほうへ飛んでいく。

      レイナ「キャァ! こっちに投げないで」

          大木にぶつかり落ちるシルバード。

          レイナ、倒れているシルバードの頸部を足で

          何回も蹴る。

      レイナ「この、くそロボット!」

          ブロンズンにパンチとキックを浴びせている

          クリムゾンX。

   クリムゾンX「(レイナを見て)おお、怖っ!」

          その隙をつかれ、ブロンズンのパンチをくら

          うクリムゾンX。

          シルバード、機械音を発し起き上がるがフラ

          フラしている。

          レイザーガンを拾って連射するブロンズン。

          バック転を繰り返し、かわしていくクリムゾ

          ンX。

          着地した所でXビームのポーズを取る。

   クリムゾンX「Xビーーーーム!」

          左腕のXバンドからビームが発射され、ブロ

          ンズンの翼に当たる。

          燃えていくブロンズンの翼。

    ブロンズン「あ、わ、わ、わー」

          レイナに襲いかかろうとするシルバード。

      レイナ「キャァー!」

          クリムゾンX、シルバードにXビームを連射

          する。

          衝撃でよろけるシルバード。

    ブロンズン「(火を消しながら)シ、シルバード! 撤退

          だ!」

    シルバード「グォオグォオ」

          と、ブロンズンのほうへ走っていく。

          逃げていくブロンズンとシルバードをやり過

          ごし、レイナのほうへ向かうクリムゾンX。

          へなへなと座り込んでいるレイナ。

   クリムゾンX「大丈夫ですか?」

      レイナ「あ……はい。どうしてここが?」

   クリムゾンX「白鳥博士から連絡がありまして」

      レイナ「おじいちゃんから?」

   クリムゾンX「それじゃ、私は……」

          と、マントをひるがえしジャンプする。

      レイナ「あ、あの…」

          木の枝でさらにジャンプした後、去っていく

          クリムゾンX。

      レイナ「いっちゃった……」


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#121■宇宙船・内部

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          目覚めるゴールドス大王。

          ゆっくり立ち上がり操縦室のほうへいく。

  ゴールドス大王「ブロンズン? シルバード?」


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#122■走る白鳥博士の車・中

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          海岸通りを走っている。

      レイナ「奴らが宇宙人て、どういうこと? 冗談でし

          ょ」

     白鳥博士「いや、ほんとうじゃ」

      レイナ「またまた…」

     白鳥博士「わしがいつも冗談を言うとは限らんぞ」

          レイナ、白鳥博士の真剣な顔つきを見る。    


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#123■宇宙船・外

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          出てきて周りを見回すゴールドス大王。

  ゴールドス大王「あら、いないわね。変ね、どこへいったのか

          しら」


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#124■走る白鳥博士の車・中

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      レイナ「なんで教えてくれなかったの?」

     白鳥博士「いや、余計な心配かけまいと…」

      レイナ「健は知ってるの?」

     白鳥博士「ああ」

      レイナ「それなら私にも教えてくれたっていいのに」

     白鳥博士「そうじゃのう、すまん、すまん」

      レイナ「ねえ、おじいちゃん。宇宙人の事は警察に任

          せたほうがいいんじゃないの?」

     白鳥博士「信じてはくれまい。変人扱いされるのがオチ

          じゃ」

      レイナ「(笑って)とっくにそうだと思いますけど」

     白鳥博士「ひどいのう、レイナ」

      レイナ「あ、そうそう、一昨日だけど大学に刑事がき

          たわ」

     白鳥博士「刑事?」

      レイナ「あの時クリムゾンXといたのは、私だと気づ

          いたみたい」

     白鳥博士「それで、どうしたんじゃ?」

      レイナ「もちろんシラを切ったわ。クリムゾンXの事

          も聞かれたけど、彼のことだけは何も知らな

          いし」

     白鳥博士「そうじゃな」

      レイナ「クリムゾンXって、おじいちゃんの知り合い

          なの?」

     白鳥博士「えっ? ああ、まあな」

      レイナ「おじいちゃんに電話したら、彼がくるんだも

          の。びっくりしたわ。どういう関係? 何者

          なの?」

     白鳥博士「最近知り合ったんじゃ。なんというか、その

          …うむ」

      レイナ「マスコミは正義のヒーローとか、好き勝手な

          事に言ってるけど」

     白鳥博士「まあ、そんなとこじゃろう」

      レイナ「映画やTVじゃあるまいし……そんな人がい

          たとわね。おまけに宇宙人とはねえ」

     白鳥博士「とにかく奴らに対抗できるのは、彼しかいな

          いじゃろう」

      レイナ「でも、私が狙われたのよ」

     白鳥博士「それが不思議じゃな。心配なら、わしの家に

          住むかい?」

      レイナ「それは遠慮します」

     白鳥博士「それとも護衛をつけるか」

      レイナ「護衛? 誰を」

     白鳥博士「健に頼んでみよう」

      レイナ「いやよ、あんな人。いざという時に逃げるか

          役に立たないわ」

     白鳥博士「そうかのう、いい奴じゃがな」


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#125■レイナのマンション・表

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          減速し端に寄る白鳥博士の車。

          外に出るレイナ。

     白鳥博士「今日は休んだらどうじゃ?」

      レイナ「さっきは偶然出くわしたのよ。もう狙われる

          事はないと思うわ」

     白鳥博士「しかし……」

      レイナ「大丈夫よ」 

     白鳥博士「レイナ……」

      レイナ「(微笑んで)“ドアは閉めてくれ”でしょ」

          と、ドアを閉めて小走りで玄関へ。


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#126■海浜公園・駐車場

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          覆面パトカーのドアが開き灰坂が出てくる。

          周りには警察車両が多く止まり、警官たちが

          芝生広場のほうへ走っている。

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