しあわせになりたい
テーマは『違和感』。
あなたの心が波打てば、それが私の喜びです。
片側二車線道路の左側を、私の車のヘッドライトが照らしている。周囲に車は見えず、今は追い越し車線を使う必要が無い。他の多くの車は、右上に見える高速道路を、目的地へ向かって真っすぐに走っているようだった。
大粒の雨が、フロントガラスを穿つ。穴が開かないかと心配になる程だ。
雨で無くとも、運転は苦手だ。免許を取って二十年経つが、未だにハンドルに張り付くような姿勢で運転してしまう。
「あんまり……仲良く無いの?」
助手席にいた母がそう聞いた。友人や、会社の同僚との話では無い。夫の事だ。
「……悪いって事は無いけど、特に……話すことも無くて」
半年に一回程度、私達と母とで食事会がある。本日の会食では、夫は殆ど話に加わる事が無く、もくもくと料理を口に運んでいた。
交際期間中や、新婚当初は仲が良いのは当たり前だが、五年、十年と経てば、少し冷めてしまう夫婦は多いと思う。子は鎹と言う言葉があり、二人を繋ぎ留める理由の一つが子供だと思うが、残念ながら私達の間に子供はいない。もちろん、子供がいなくても仲良くやっている夫婦はいるが、私達は、すでに擦り切れてしまっている。
お見合い結婚を責める訳じゃないけど、母親の知人の息子さんで、可もなく、不可も無くと言う人と、断り切れずに結婚してしまった。それから十年、この現状だ。夫が残業で遅くなっても私は無関心だし、私が飲み会や旅行に行っても、夫は気にしない。離婚を切り出してこないのが不思議だと思う程に、夫との距離は遠く感じる。
「お母さんのせいだね。ごめんね……」
「私が選んだんだんだから、私のせいだよ」
「違うの。お母さんが離婚したせいで……あなたの人生に影響があったのよ……」
「お父さんとは別れて正解だって! 暴力は振るうし、不倫して……たし……」
そう言った後、私の胸が詰まった。呼吸が苦しくなった。ゆっくりと、長い深呼吸をすると、徐々に楽になってきたが、「だから早死にしたのよ。天罰よ」と、続けたかった言葉は、言えなかった。
「しあわせになれなかったなぁ……」
私がそうつぶやく。母からの答えは無かった。
高校生の頃、初めて男性と付き合った。相手は、時折挨拶はするが、名前も知らない近所の人だった。告白され、付き合い、自然消滅した。
次に、同じ大学の男の子と付き合った。告白されたのだが、今度は私も好きだった。大学を卒業してからも付き合っていたが、別れを切り出された。なぜバレたのか分からないが、会社の先輩と仲良くしていたのが知られたからだ。
会社の先輩とは、それから十年付き合った。会社の先輩は結婚しており、二人の子供がいた。ずっと不倫だった。奥さんにバレて、会社にもバレて、終わりとなった。
三十五歳になっていた私は、その一年後、お見合い結婚した。それが、十年前の事だ。 今、もう人生を折り返した年齢となっている。
しあわせになりたい。そんな小さな夢なのだが、私の夢はかなう事が無いらしい。
何が悪かったのか。
誰にも愛想良くしてきた。嫌われないようにしていた。旅行や飲み会に誘われたら、出来るだけ断らないようにしていた。
八方美人、大学の時の彼氏に、落胆した声でそう言われた。
じゃあ、どれを断れば良かったのだろうか?
「あなたが幸せになれるのなら、お母さんの寿命をあげるのに。神様……」
ちらりと母を見ると、手のひらを合わせて目を瞑っていた。
私は小さくため息をつき、苦笑いをする。
もてる人、もてない人、男運の良い人、悪い人、運命と呼ばれる振り分けは、神様は関係していないと思う。人間は七十億人以上いるのだから、一人一人の手相までも考えていたら、さすがに神様でも時間が足りないだろう。
「お母さんも、私も、運が悪かっただけだよ。……私、今まで、結構告白されたんだけどなぁ。でも、いくら沢山くじを掴んでも、当たりが無かったんだよ」
大学生時、長期バイトが授業の関係で出来なかった私は、短期バイトを幾つもこなした。そこで、何人もの人に告白された。すぐに断る事が出来ない性格の私は、当時の彼氏に相談した。彼も、呆れたような眼をしていた。彼氏持ちだと伝えていると言うのに、どうして付き合ってくれと言って来るのかと、私も思う。奥さんがいる人にも何度か、二人での飲みの席で告白された。
雨音がうるさい中、また母をちらりと見ると、まだ手を合わせて神様か仏さまに祈っているようだった。母や、母の実家は、かなり信心深い家柄だ。
「お母さん、大丈夫だって。さすがに若い頃より減ったけど、今でも飲みに誘ってくれる人もいるんだから。まだ経験していない楽しい事が沢山あるだろうから、そのうち……っ」
バタバタバタ
フロントガラスにバケツの水を勢い良くかけられたかと思った。前が、度のきつい眼鏡をかけたかのように、ぐにゃりと歪む。私は、慌ててワイパーの速度を最大にする。
正面に、ぼんやりと何かが見えた。目を凝らしていると、ワイパーが戻ってきて、もう一度水を拭きとる。そこには、木の幹があった。
ガシャーーーン
街路樹……と思ったと同時に、私の頭は何かに打ち付けられた。
「……さん」
名前を呼ばれ、反射的に目を開けた。顔の前に、パソコンディスプレイが見える。
手のひらをさっと額に当てる。離して見てみると、血では無く、じっとりと汗で濡れていた。顔を何かに打ち付けたような気がしたけど、怪我は無いようだ。
いや……違う。私は車を運転していたはずだ。顔をぶつけたのはエアバッグ……だった気がするのだけれど……。
私は首を振って左右を見てみた。パソコンが並んでいる。職場だ。先ほど名前を呼んでくれた隣の人は、私の様子を見てくすくすと笑っている。寝ぼけていると思っているのかもしれない。
「あの…………、」
隣の人に話しかけようとしたのだが、名前が出てこない。顔は知っているのだけれども、彼女の苗字が出てこない。ど忘れかと言えばそうなのだが、何かいつものど忘れとは違う感じがする。そうだ、彼女は……とっくの昔に移動になった人だ。いや、もっと言えば、前の会社の人だ。もう二十年近く会って無かった人なので、本当に名前が口まで出てこない。どうしてか、胸がざわざわした。
「まだ十八時よ。疲れがたまっているのかな?」
彼女が優しく笑う。その笑顔でやっと思い出した。右隣の人は、篠崎さんだ。新卒で入社した際、ずいぶんお世話になった方だ。確か彼氏がいて、移動の後、結婚したと聞いた。当時は女子会と言う言葉は無かったが、お互いの彼氏との事について、色々とガールズトークをしたものだった。
……当時?
はっとした私は、もう一度周囲を見回した。ずっとこの室内に感じていた違和感の正体が分かった。二十年近く会ってなかった篠崎さんが突然横にいるのも不思議だが、それよりこの職場がもっとおかしい。
まず、ディスプレイが小さい。今は平均で二十四インチくらいだが、目の前にあるディスプレイは十七インチ程度で、しかも横に長いワイドタイプでは無く、四角いスクウェアタイプだ。こんな物は、今は製造されて無い気がする。物持ちが良い個人ならともかく、法人でこのタイプを保持している職場なんて考えられない。
ノートパソコンも変だ。ずいぶん分厚く、色は黒だ。懐かしい……クラシックタイプだ。厚みも妙だが、黒色のノートパソコンは見かけなくなってきている。
それに、篠崎さんのメイクも気になる。口紅の色は薄く、眉がまっすぐだ。これは……確かナチュラルメイクが流行った時代のメイクだ。
何が……どうなって……
篠崎さんが仕掛けたどっきりだったなら、メイクなんて手間が掛かるのに対して、驚きが小さく、割に合わない。いやそれより、古いパソコンやディスプレイを集めて来たのならば、テレビのどっきり並みの規模で、個人が出来るはずが無い。
自分でもどうしてか分からないが、とりあえずスマホを見て落ち着こうとした。机の上にあったスマホを握ったのだが……
「……っ!」
分厚さに違和感を覚えた。裏にも表にも、……液晶画面が無い。体に染みついた癖で、自然と携帯の隙間に親指を差し込み、画面を跳ね上げた。
……ガラケーだ。
折りたたみ式の携帯電話で、画面も小さく、タッチパネルでは無くボタン式だ。確か、インターネットも限定的にしか使えない電話だ。
しかし、このガラケーを見て、背筋に冷たい物が流れた気がした。このガラケーは、間違いなく私の物だ。本体の傷などは覚えていないが、ガラケーに付けられているフクロウのキーホルダーには見覚えがある。北海道旅行のお土産に彼氏とお揃いで買った物で、当時、同じ物を付けている人を周囲では見た事がなかった。
そんな私ですら忘れかけていた約二十年前の物を、知人達は覚えているはずもないだろうし、テレビ局であっても用意できるはずが無い。
タイム……スリップ? タイムリープ?
どっきりの次は、まさかと思ったがそんなSF物語が思いついた。
私はディスプレイ右下に表示されている時刻を確認した。200×年11月。二十年前だ……。
私は篠崎さんに愛想笑いだけ返すと、パソコンで地図を調べる。業務外の事をしてはいけないが、地図で調べものをする程度は問題ない。
Windows11では無い。10でも無い。まさか……更に前の前、WindowsXPだ。懐かしいが、基本的な操作はそう変わりが無い。
スカイツリーが地図上に無かった。そして、大阪では、あべのハルカスも無い。
私は窓際まで行き、外を見た。道路を走る車に、明らかに違和感がある。見覚えはあるが、最近は見ていないような車種ばかりだった。色も、白に黒、そしてシルバーがほぼ全てを占め、私の車みたいな、最近流行りのくすんだ中間色が少ない。
間違いなく過去に戻っている。それとも、私が知っている現実は、夢だったのだろうか?
もしこれがどっきりだったとしたら、国家ぐるみの規模となり、それを一般人の私に仕掛ける可能性はゼロだろう。
ポン
「さあ、晩御飯でも買いに行くか?」
背中を軽く叩かれ、男性の声がした。振り返ると、懐かしい顔があった。でも、私の記憶にあるより、大分若い。
「あっ……あっ……」
私は言葉に詰まった。
彼は、松永隆司さんだ。当時の私の恋人……だ。ただ、彼は妻子持ちなので、一般的には不倫と呼ばれる関係で、恋人って言葉が最適かは良く分からない。最近流行りの『パートナー』と言う抽象的な言葉が適切かな。残業ばかりの仕事だったので、職場の先輩である彼とは、晩御飯の買い出しを毎日行っていた。
懐かしいと思う気持ちと、怖いと思う気持ちがあり、身震いしてしまった。怖いのは、彼の奥さんの顔を思い出すからだ。十年間の不倫がばれた時の奥さんの顔は、鬼、なら想定内だったのだが、そうでは無く、能面のように表情が無かった。見た事も無いような冷たい視線を、私の胸に、顔に、何本も突き立てられた。慰謝料は払えない金額では無かったが、あのような怖い思いはこりごりで、不倫をする気がもう湧かない。
コンビニで、私が手に取ったおにぎりと、同じものを隆司さんも取ってかごの中に入れる。そんな小さな事が、なんだか嬉しくなる。私は先ほどの同僚、篠崎さんから頼まれていた分も自分のカゴに入れ、代金を支払った。
そう言えば、篠崎さんとも晩御飯の買い出しに来るのだが、隆司さんが一緒にいる時は、いつも来ない。もしかすると、何かを感じていたのかもしれないと、今になって、二十年越しに思う。
隆司さんと会社へ戻る道で、冗談っぽく腰に手を回された。私はそのまま数歩歩き、笑いながら彼の手を取り除く。ノリ突っ込みまでの、他愛もない楽しみ。隆司さんは二人目の子供が生まれたばかりなので、こんな事が会社にバレると立場が悪くなる。スリルと言うのか、二十年後では、『匂わせ』が近い言葉だろうか。
ブーン ブーン ブーン
ポケットの携帯がバイブした。ぱかっと二つ折り携帯を開き、通話ボタンの位置に親指が伸びる。やはり体が覚えている物だ。ただ、画面に手紙の絵文字が表示されており、電話でなく、どうやらメールのようだった。
相手は、大学時代から付き合っていた彼氏のようだ。内容は、この週末、日曜日の事についてであった。どうやら、遊ぶ約束があるらしい。メールの文章の様子から、私が誘ったようだった。
職場に戻り、仕事をしている振りをしながら、考えに耽る。
今は、200×年、秋……。恐らく大学の時から付き合っている彼氏とは、今年別れる事になるのだったと思う。別れを告げられたのは私で、理由は不倫がばれたから。と、言っても、まだ不倫と呼べる段階では無く、今の時期は、二人で何度か食事に行っていた時だと思う。それが共通の友人に目撃され、終わった。
私は食事をしているだけと彼氏に許しを乞うたのだが、見られたのが、私の誕生日に二人っきりで食事をしている所だったので、彼氏は信用してくれなかった。でも、彼氏は聡明だったかもしれない。何故なら、どちらにせよ、次のクリスマスには結ばれたのだから。
日曜日、彼氏とショッピングした。出来るだけ笑顔で、出来るだけ彼氏に尽くした。
私の人生の失敗は、ここだったはずだから。
ほら、ここ、このカフェで……、
「何か俺に言う事ない?」
彼氏は、まっすぐに私の目を見て言った。私は、用意していた言葉を、その目に返す。
「えっ? ……まさか、浮気を疑ってるの? ええっ! 無いよぉ。あるとすれば、前の誕生日に、職場の先輩に食事に誘われたくらいかな。あはは、奥さんいる人で、お小遣い少ないってぼやきながら奢ってくれたなぁ。それ以外は、毎日 残業だし、そんな暇ないよ!」
「そうなんだ」
彼氏は、視線を落として、ケーキを美味しそうに食べた。以前のケーキは一口も減らなかったので、これで、運命が変わったはずだ。
前回は、何も無いと突っぱねた。すでに、私と先輩が食事している写真が、彼の携帯に入っていると知らずに……。決定的な浮気の証拠では無いけど、私達は夫婦じゃないので、分かれる理由として小さいなんて事は無い。それに、職場の人達と泊りで旅行へ行った時に、一度警告を受けているし。
「クリスマスはどこへ行く? 今年はイブが日曜日だよね!」
「そうだなぁ。その前の、二十三は祝日だけどどうなの?」
「土曜日は、関係なく仕事なんだぁ。また職場に泊りになるかも」
「そっか。……じゃあ、イブも昼過ぎからにしようか」
「だと助かるぅ!」
ああ、良かった。
人生は、枝分かれした道の選択を、次々に繰り返していく様に例えられると思う。
私は、ようやく間違いを正せた。
これで、きっと私は幸せに……
耳に、車の音が聞こえた。
目を開くと、片側二車線道路の左側を、車のヘッドライトが照らしている。周囲に車は見えず、今は追い越し車線を使う必要が無い。他の多くの車は、右上に見える高速道路を、目的地へ向かって真っすぐに走っているようだった。
後ろから寝息が聞こえる。振り返ると、子供が二人、男の子と女の子が、後部座席で眠っていた。運転席には、大学時代から付き合っている彼氏だ。いや、今は夫だ。
私はふぅーっと長い息を吐いてから言う。
「夢……だったのかな?」
「ん? ……そうだな。夢だったら良かったのにな。お義母さんは残念だった」
「……残念?」
はっとし、私は夫を見る。黒いスーツ、喪服を着ている。後ろの子供達も、黒い服を着せている。お葬式? そう言えば、車に母の姿が無い。
「お母さん! お母さんは……どこへ……どうなったの!?」
私は叫んだが、夫は横眼でちらりと私を見ただけだった。
ああ……そうか、あの日、母は、私の運転中に事故で……。
と、思ったが、それは過去が変わる前の話だ。今は違う未来になっている。
「あれ? お母さんは……? そうだ……昨日……」
母と同居している弟から連絡があったのだ。昨日、母が起きて来ないので見に行くと、すでに冷たくなっていたらしい。死因は、心筋梗塞。今まで、心臓の病気なんて一度も無かったのに……。
せっかくしあわせになれたと言うのに、この未来では、母が欠けている。あれだけ、母は祈ってくれたと言うのに……。
ぼんやりと私は車の外を見る。すると、流れている景色が、見覚えのある景色だと言う事に気が付いた。
特に、あの……街路樹……。
「止めて!」
私は大声で言った。
夫は驚きつつも、ややきつめにブレーキを踏んでくれた。後ろの子供達は、私の大声と、車の急制動によって起きたようだった。
私は車を飛び出した。そして、五十メートル先に見える、あの街路樹へと戻る。
息を切らせた私が見た物は、壊れたガードレールと、傷がついた街路樹だった。
「おいおい、どうしたんだよ……」
呆然として立っている私の元に、夫が荒い息でやってきた。二人の子供達も、手を繋いで、私の元へ走って来てくれたようだ。
「お母さん……。見て、孫だよ……」
街路樹に語り掛けるようにする私の隣で、夫がガードレールと街路樹の傷に気が付いた。
「新しい傷だな。ガードレールをぶち破って、街路樹に衝突か。でも……」
夫は周囲をきょろきょろとした。
「車の部品とか、ガラスの破片とかは、まったく落ちていないんだな」
不思議そうに首を傾げる夫を見て、子供達も同じように首を傾げた。
そんな時、私の目には、街路樹の横に立っている母が見えた。
「お母さん、私、しあわせになれたよ……」
私が涙を流しながら笑うと、母も笑ってくれているように見えた。
私達は車に戻り、走り出した。
静かな後部座席の様子から、子供達はまた眠ってしまったようだった。そして、それに誘われるように、今度は、私も瞼が重くなってきた。
「さっき、何か言ってなかったか? 街路樹の近くで」
夫が聞いてきた。私は助手席で、目を瞑って答える。
「うん。お母さんにありがとうって……」
「どうしてあそこで?」
「……信じてくれないと思うけど、お母さんの命で、私は戻れた。そして、こんなにしあわせになれたんだよ」
「…………よ」
「……え?」
私は、夫の言葉がよく聞こえなくて、聞き返した。
「…………かよ」
「ねぇ……なんて……?」
私は、まどろむ。彼は、何を言って………………。
「……えが……に……るかよ」
私の意識は、そこで途切れた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「昨晩、……の道路上で、街路樹に衝突した車から意識不明の女性二人が発見されました。高齢の女性の方はすでに息が無く、もう一人の女性は、病院に運ばれた二時間後に、息を引き取ったとの事です。警察は、雨で車がスリップした可能性を…………」
最後まで読んでいただけるとは思いませんでした。
次回作にご期待ください。