18.魔法について聞いてみた
訳あって二週間も投稿できませんでした(涙)どうもすみませんでした
前回のあらすじ
ルークが自分の魔法や身分の疑いについてマルに話し、マルは気にしてないし態度を変わったりしないと言った。その後討伐対象であるゴブリンが現れ、ルークが剣で倒し、マルは改善策を提出した。途端、魔物・トレントが現れた。
キィィィィーー!!
トレント!この辺りは生息地じゃないはずなのに……なぜだか私って誰かと一緒に出かける度、依頼以外の魔物の遭遇率がやけに高い。解せぬ。……でもちょうどいいか。
「ちょっと剣貸して。例えばさっきルークの技を改良するのであれば、こう……」
うっ、西洋剣が想像より重い、あまつさえ片手で持たないといけないし……でもいけるはず。ルークがゴブリンを倒す時の動きを真似し、優雅のための無駄な動きを除いてトレントを討伐した。
「す、すごい……って、感心する場合じゃない!ねぇマル、それ教えてくれ!お願いだ!」
「うん、そのつもりだけど?でもその前に、西洋剣術を教えてくれないかな?」
「……えっ、できないの?」
「うん。さっきゴブリンを倒した私の剣、見たんでしょう。あれしかできないの」
「ああ、あの変わった動きか……何の剣術なの?」
そう聞かれても……この世界には日本剣術が存在しないからな……。
「えっと……我流だよ」
「が、我流って……いやでも、さっきトレントを倒した時だって……」
「ああ、あれか。あれはルークの動きを見様見真似しただけよ」
「はぁ?!」
ルークは素っ頓狂な声をあげて、信じられないと言わんばかりに目を丸くした。……そんなに驚くことかな?真似事なんて誰でもできるんじゃない。
「そんなに驚くものか?」
「だって一回見ただけで見様見真似なんてできるはずがないよ!おかしいだろ!」
「……そう?普通じゃないか」
「……いやもう……ソウデスネ……うん、もうツッコまないよ」
なんで棒読み。それにツッコむって何よ。私が非常識だって言ってるみたいじゃない。むっ。もうルークなんか知らない。私はプイッと顔を背けた。
「はい、拗ねないの。ほら、帰ろう?依頼達成を確認してもらったら剣教えるから。ね?」
「し、しょうがないな」
美少年のなでなでをゲットしたから許したわけじゃないからね!私はチョロくなんかないからね!
「くすくす」
「わ、笑うな!戻るわよ!」
ルークの手を取っていつもの転移点であるギルドの隣の裏路地に転移した。そしたらルークが鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。……また何か?
「い、今の、転移?!マルも風属性だったのか?!」
……風属性?何だそりゃ。この世界の魔法は属性システムを応用してんのか?でも属性を分けるなら私、全属性の魔法が使えるんだけれど……何それ、我ながらチートすぎないか。
「いや……それは後でちゃんと話すから。今はまずこれを済ませよう」
依頼達成を確認させた後、ルークの部屋に行った。
「ちょっとルークの魔法について知ってることを教えてくれない?多分私の知っている魔法は一般のと違うと思うんで」
「うん……俺も全てを覚えてるかわかんないけど……」
ルークが言うには、この世界の属性は光、闇、風、水、火、地の六つあって、一番珍しいのは光属性で一番多いのは地。他には何の属性でも使える結界や空間魔法などの無属性魔法があるという。
そして全ての存在には一般的に、生まれつきの魔法属性を一つ持ってる。稀に二つの属性を持って生まれる特例もあるという。
それと魔法を使うのに一般的には長い詠唱が必要で、腕のいい魔法使いなら略唱できるかもしれないという。あとは普通は誰かに教わらなきゃ使い方がわかんないらしい。
ああ、そっか。だから魔法は貴族のみが使えるっていうのは、実は貴族しか魔法を習う条件が持ってないだけだからでしょうね。
「俺の記憶の中に風魔法の使い方があるから、多分俺は風属性だよ」
「なるほど。じゃあ例えば?何かここで使っても大丈夫的な風魔法、見せてもらえないかな?」
「いいよ。……《自由なる風よ、我が願いに応じたまえ!我が無形なる翼になり、我に空を飛ぶ力を与えようーーーーフライング!》」
うわぁぁ……何この小っ恥ずかしい詠唱、中二過ぎないか。何も知らずにそれを聞いたら、感想は絶対あいたたたたたになる。
ルークが使ったその《自由なる風……何とか……フライング》は飛行魔法である。便利そうだから今度私もやってみようかなぁ……もちろん私のやり方でだけど。
「それと、噂では遠く昔、古式魔法という万能に近く、今では失われた技術もあったらしい」
「ふーん……どんな魔法だったの?」
「確か……属性の理を無視し、全属性の魔法を略唱か無詠唱で使えるという」
ア、アウトー!どうやら私の今使ってる魔法はこの世界では古式魔法らしい……マジか。




