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爆縮と体温の機知(4)

寝室

旋回している灯りの

点の形には残り香がある

少しだけ歪な柔らかさのベッド

空に抜けていく意識の中で

人が居るという柔らかさ

選ぶなんて言えば傲慢なのだが

機能的である分

選びたいのだろう

一番使える物と

一番安心する物は

同じ感覚で選んでいたりするのか

分からないのだが

近くに居ても良い、という形は

神の目を使って

何かを見た後なのかもしれない


寝息の中で

相手の生活を聞いた時

なんだかとても

エロティシズムに思えてしまう

寝言には

圧縮された人間が入っている

実際に裸であったとしても

稼働する意識があれば

胸の内には

着ている物があるからだ

それが無くなるのである

蓋が無くなった人間の

ぽっと出す言葉は

濃いコーヒーや甘い菓子にも似た

蜂蜜の香りを漂わせている

その無防備さは

全てを敵に回しているようでいて

全てを味方にしているようでいる

実に曖昧でありながら

行動を止める形であり

頭の中で抱き締めている形である


朝方の冷え込みで

必要な物を奪われることがある

床を共にしたくない理由に

しっかりと入っていそうであるが

ポジティブな人は

そんなことを理由にあげない

目が覚めたのなら

起きれば良いのである

シャワーを浴びれば良いのである

そして、朝になれば食べるだろう

朝食を作れば良いのである

時間が出来たと考えて

それをより良く使うものである

勿論、相手を起こすことも含まれる

どちらかといえば

これがメインイベントである

何処かの三世と同じように

起こしても良いのだ

あれは、起こす行為では無いのだが

それくらい、自由であっても構わない








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