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20XX年
2年前の人口爆発の影響で混乱するY国、何一つとして手を打つことができなかった政府の機能は麻痺し、Y国中で暴動が起きている。
以前から野望のあったY国軍Z大佐はクーデターを起こして臨時政権を樹立した。Z大佐は暴動を鎮圧し、Y国の人口削減政策を実施した。
ある日の午後、A市内
壁に並んで立たされた男女十数名を、ライフルを持ったY国兵士が囲んでいる。ベレー帽を被った将校は拳銃を手に、男に近づいた。
「ほら早く舌を出せ、はやく」
男は震えながら舌を出して、U字型に巻いてみせた。
「よし次、女、はやくこい」
やはり震える女は、同じようにして舌を出した、しかし顎を突き出しても、口を尖らせてみても舌は巻けないのである。
そのとたん将校は女の頭に拳銃を突きつけ引き金を引いた。女は糸が切れたように崩れ落ちた。
「よし次・・・」
将校は淡々と作業をこなす。バンバンバンバン・・・全て終わった時、十数名の男女は六人に減っていた。将校は残った男女の方には見向きもせずに、車に乗って走り去っていった。
数年後
ついにY国ではクーデター政権の圧政に対し革命が起こった。燃え盛る首都でY国軍は敗れ、Z大佐は処刑された。
自由と平等の旗を掲げる革命軍が行ったのは、またしても人口削減政策であった。クーデター政権時の苛烈な対策をもってしてもまだ、人口は諸問題が解決するほどには減少していなかったのだ。
ライフルを持った兵隊に囲まれ、並んで立たされる男女の姿があちこちに見えた。その中の一群の一人に、旧Y国軍の敗残兵と見えるベレー帽を被った将校がいた。彼は震えている。その内に革命軍の将校が、彼を前に引き出していった。
「お前、耳を動かしてみろ。」




