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CARD9
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「優希くん、おはよ」
現れたギャル子は、まだ春だというのに、Tシャツ一枚で現れた。胸元が妙にゆるく、谷間がはっきり見えてしまっている。
「お、おう」
「おじゃまでーす」
「とりあえず上行こうか」
自分の部屋に招き入れる。
「おじゃましまーす」
そういってギャル子はベッドに腰掛けた。
「家族誰かいるの?」
「いや、いないけど」
「そうなんだ」
と、そういった次の瞬間。
「じゃぁ、なーんにも気にしなくていいんだね」
と、ギャル子が俺を見上げながら言った。シャツの隙間からブラジャーに包まれた谷間が見える。
「えっと、それで何をしに来たの」
「なにしにきたとおもう?」
「えっと」
と、突然彼女はシャツを脱ぎ去った。チラチラ見えていた胸が、堂々と俺の前に現れる。
「楽しいこと、しよ」
彼女は小悪魔のような笑みを浮かべてそういったのだ――
◇




