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CARD7

 ◇


 それから小一時間、ギャル子と俺でバトルを続けたところで、俺はふとある疑問を口にした。

「そういえば、他の部員は何人くらいいるんですか」

 俺が聞くと、先輩な表情が歪んだ。

「実はね、去年は部員が四人いたけど、今は私と幽霊部員一人だけなんだ」

 まずいことを聞いちゃった、先輩の顔を見てそう感じた。

「だから、二人には絶対入って欲しい。大会も目前だし」

 先輩は、本当に真剣な目で俺たちを見た。

「すぐ大会あるんですか」

 ギャル子が聞く。

「アーツの甲子園、全国高校選手権が目前に迫ってるの」

 全国高校選手権。

 アーツ社が主催する大会ではもっとも権威がある学生向けの大会だ。

 三人+交代要員一人のチーム戦。

 まずは五月に行われる県予選に参加することになる。ここで上位二チームに入ると、次の関東大会に駒を進める。そこで上位六チームに選ばれれば、晴れて本選出場となる。

「じゃぁ頑張らないとですね!」

 ギャル子がそういうと、先輩はうれしそうに目を細めた。

「善は急げ、今日から幕張目指して頑張ろう」

「はい!」

 もうこの頃には、なんだか今更入部しませんとは言えない空気になっていた。


 ◇


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