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~第0章XX月XX日XX時XX分~

目を付けて頂き、ありがとう御座います。日下光平(ヒカリ)と申します。皆様のお時間を頂いた分、少しでも楽しんで頂けたら、僕としても幸せです。

 森の陽だまりで

日下光平(ヒカリ)

~第0章XX月XX日XX時XX分~

 ―アナログ時計の針は、十二以上、進まないし、0にも戻らない。

私は、どこにでも居るロングヘア・制服も規則通りに着こなしている。

私は、桜木町子、私の夢は、歌手になる事。でも、オーディションを受ける勇気もなくて、何か、特別な習い事をする事も無く放課後にカラオケで、練習するのが、今の私の精一杯。

カラオケが、そもそも、歌手へなる道なのかと問われたら分からない、ネットで、歌い方のコツとか、発声法とか、検索して歌う。私が今やってる事といえばそれだけ。

ネットへの投稿とか、お金にも、繋がらないし意味ないよね?って言い聞かせて、本心を隠す。自分の良いように解釈していくそんな人間。

学校、家、自分の周りを取り囲む、線を引いた大きな丸から外へは出られない。そう、まるで、バッターボックスへ向かう事が出来ず、出番待ちしている。一生、そうかもしれないと思ってた。と締めくくれば、よくありそうな、物語の始まりだけど、私は、バッターボクスで、次の打順が回って来る事が分かっていた。バッターボックスで、ホームランでも、ヒットでも三振でも良い。三回バットを振る。打つ為に立つのだから。なぜなら、私は、奇跡を輝石を信じてるから・・・

いきなり何、言ってるのと思われるかもしれない。私が、小学生の時、独りで自転車で、海へ遊びに行った。防波堤を散策していると、金色に輝く、ブレスレットを見つけた。手にとってよく見るとそれは、アナログ時計の様になっていた。でも、普通のアナログ時計とは違って、文字盤の所には、十二個の穴があいていて、時計の針は、長針、単身共に一二を指している。

何で、だろう?不思議な時計だなあ?と思って、首を傾げていると今度は、近くに、緑色のダイヤモンド(輝石)が落ちていた。拾って、その両方を比べてみると、その、ダイヤモンド(輝石)は、今、拾ったばかりのアナログ時計型のブレスレットの文字盤の穴に入りそうだった。試しに入れてみると、ぴったり、収まった。後、十一個、近くをさがしても、見つからなかった。その日、輝石と出会い、奇跡を信じる様になった。急に、雨が降って来た。家までは、1時間以上かかるだろう。でも、それさえ、運命を感じた。

家に、帰ると、勿論、母親に説教を食らった。その話は、重要じゃないので、すっ飛ばそう。その次の週の月曜日から、目立つのが、嫌いな私だけど、ブレスレットはしていく事に決めた。髪型一つ変えるのにも、うーんと頭を悩ます私だけど、ブレスレットを付ける事に対しては、何も悩まず、というか、しない方に抵抗を感じたくらい。もちろん、私の学校の校則は、緩くアクセサリーや、毛染めもある程度は許される。ここの学校を選んだのは、そういう理由だから。いつか、イメチェンする時に便利とか、そうゆうのじゃなくて、校則が緩いというのに、憧れたのですよ。分かりますかな?

学校では、最初こそ、友達に色々、聞かれたけど、二、三日もすれば、特になにも聞かれなくなった。そりゃ、そーでしょうよ。だって、どうしてと聞かれても、なんとなくとか素っ気ない態度をとってりゃ聞く方もつまらないし、時間の無駄だ。そして、今に戻る。    そうカラオケに、高校受験とか、その辺りは、余り重要じゃないしすっ飛ばす。将来の平凡な夢に向けて仲間と、真面目に頑張る話しは、好きくない。分かってくれるよね。カラオケの受付への入り口が開いて、お客さんが、入って来た。その音は、うぃーん、じゃなくてふわりとか、天使やお姫様、王子様が迎えに来てくれたような、そんな感じに聞こえた。

王子様は、ちょっと違うかな、だって、女の子だったし、わたしに百合の気は無い。あってたまるかーっと心の中で叫ぶ。その女の子も、ブレスレットをしていたのだ。光っている宝石の色は、わたしと違って、茶色っぽい赤。携帯を片手に携帯で、誰かと話していた

。声量が大きいので、外まで、声がだだもれだ。

「マジ、あのサイトの仕事楽だって、ホテルで、座って話てりゃ、1、二万貰えるしさ

・・・そう・・・そんな客ばっか」

店員さんから、

「いっらっしゃいませ。ご記入、お願いします。」という声がかかる。

その女の子は、おうって片手を挙げるだけで、

店員さんを一蹴して、続けて話している。

「だから、マジ、やった方が良いって、・・・今?カラオケ。ごめん。受付すっからちょっときるわ」

店員さんが早くしてくれという顔が、見れると早口でそう告げ電話を切る。そんな心づかいできるなら、店に入る前に切っておきなさい。って内心思うけど、それが、かっこ良いのです。私の憧れをクロッキーするとこうなりましたって感じの女の子だった。

二つ追加すると、みんな無視してたけど、体は大切にって内心で注意する。それくらいの勇気は、あるのです。他に聞いてたお客さんが、どうしてたかしらないけどさ・・・

もう、一つ店員さんは、私にとって、なんというか、神様でもなくて、仲間でもなくて、不思議な関係だから、困らせないでください。その女の子は、受付を済ませると、ドリンクバーでジュースを入れながら、肩とほっぺで電話を挟み、また、電話を始めた。器用でマジ、ぱねえっす。その日は、声をかけようか、店員さんに呼んでもらおうか、迷ったけど、そんな勇気は無いのです。私が、そんな、アルバイトに興味があるわけはないし、わたしの目指しているのは、さっぱりとした歌手ですから。売れ行きが、さっぱりじゃなくて、清涼とかそっちけいで、とって頂けると感謝します。ドキドキしながらも、その日は、自己評価で、九十点くらいの出来栄えで歌えた。周りの評価なんて気にしないのさ~。こちとら、プロの歌い方ですから、分かる人にしかわからないんだよ。もちろん目指しているのは、さっぱりとした歌手です。以下略今日の業務は、残業なしで、帰りましょっと。時間よりも、内容が、大事なのです。心にスタッカート付けて、会計を済ませて、カラオケを出る、忘れ物、ブレスレットを付けた、女の子と出会ったんだった。取りに帰る訳もなく、心に♯付ける。

ちょっぴり後悔。

家に帰って、布団に入って、夢っていうのは、どんな日でも、希望を貰えて、明日に立ち向かう為に見るんだよな~。今日と明日の箸やすめ。もちろん、嫌な夢を見る事もあるだけど、次の日の朝目覚めた、お日様が差し込んで、現実は幸せそうだ。って、自分の幸せを感じたり、この嫌な夢を誰に話そうかなって考えたり、逆もまた同じ、嫌な日でも、ステキな夢を見て、朝起きたら、嫌な現実にまた、おはよう。する事になっても、昨日見た、夢を思い出して、一日を始められる。だから、

今日、ちょっぴり後悔しても、忘れ物しても、

時間は戻らないかもしれないけど、明日の私が、忘れ物を取りに行って、このモヤモヤをすっきりさせちゃえば良い。時間は、巻き戻らないけど、やり直しや、再チャレンジは出来る。この時の私は、そう思っていた。

そして、ようやく目を閉じた。次の日から、ようやく、私が、小学生の時に拾った運命が芽を開く事も知らずに・・・

~第0章XX月XX日XX時XX分~(終)

〈続〉 









ご覧頂きありがとう御座います。今日も、皆さんの心が、快晴で在ります様に☆★☆次回、お会い出来る時まで、笑顔で・・・そして、また、笑顔でお会いできる事を願っています。episode is endless story☆


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